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活性酸素とは? 活性酸素との上手なつきあい方

美容

1. 活性酸素って?

 

活性酸素は、美容にとって困った存在です。

 

活性酸素は、酸化力が強力な酸素のことです。

もともとの機能は、外部の刺激から肌細胞を守ることにあります。

それだけなら、なにも悪いことはありません。

 

しかし、その強力な防御力は、ときに私達の美容にとって、脅威となってしまいます。

そのパワーで、増殖してしまうと自分の体の細胞までを傷つけてしまうのです。

 

活性酸素を増やす要因となるのが、紫外線です。

紫外線は、人体にとって、有害な物質をたくさん含んでいます。

紫外線が肌に当たると、その害から、肌細胞を守ろうとして、活性酸素が生み出されます。

その強力なパワーが、紫外線ではなく自分の体の方に向けられてしまうと、活性酸素により、肌細胞を酸化させてしまいます。

 

細胞にとっての酸化は、老化ということになります。

紫外線を浴びると、お肌が老化すると言われますが、これは活性酸素が大量につくられるために、その作用で酸化して老化へとつながってしまうところが大きいのです。

 

活性酸素は、お肌にいろいろな悪い影響をもたらしてしまいます。

代表的な例をいくつかあげてみます。

 

★シミを作る

 

活性酸素のお肌への害として、一番よく知られているのがシミですね。

一度シミができてしまうと、なかなか消えないのがやっかいです。

しかもできるとすごく目立ちます。

 

いつまでも美しくありたいと思う女性にとって、シミはとても悩ましいものですね。

シミができるのも、人間にとって悪いことばかり、というわけではありません。

シミができるのも、自己防衛システムのひとつだからです。

 

お肌が黒ずんでしまうのは、活性酸素によるダメージを、メラニンによって解消しているのですね。

見た目は非常に気になるところですが・・・

 

★うるおいとハリを失わせる

 

活性酸素の害として、シミと並ぶ大きなお悩みとなるのがしわです。

しわも、活性酸素により、つくり出されてしまいます。

 

活性酸素が増えると、お肌にみずみずしさを与えてくれる成分の、コラーゲンやエラスチンまでもが酸化してしまいます。

これにより、肌質が変化し、若々しいお肌に特有の弾力がなくなってしまうのです。

 

うるおいがなくなると、ハリもなくなり、たれてしまって、しわへとつながってしまうのです。

活性酸素によりコラーゲンが破壊されてしまうと、肌荒れや炎症を引き起こすもとにもなってしまいます。

 

★皮膚がんリスクが高まる

 

美容とはそれてしまいますが、健康上の害として忘れてはならないのが、皮膚がんです。

紫外線を浴びすぎると、皮膚がんリスクを高めることが知られていますが、これも活性酸素の働きによるものなのです。

暑い季節、陽射しも強くなりますね。

 

ギラギラの太陽の光を浴びていると、体内でも非常に強力な活性酸素が作られてしまいます。

これが、体への悪影響を与えてしまうのです。

 

発がん物質さえ生み出してしまう活性酸素、増やさないように注意したいですね。

 

 

2. 活性酸素と上手く付き合うには?

 

活性酸素と言うのは、活発な酸素という意味です。

酸化させる力が強力な酸素のことです。

 

活性酸素、と聞くと、悪いイメージばかりついてまわりますが、本来の機能は、体を守るためにあります。

体が健康を維持するためには、必要なものです。

 

酸化力が強いので、強い殺菌力があります。

だから、体内に入り込んだ細菌を倒してくれるのです。

 

酵素の働きを促進する、という作用も活性酸素にはあります。

活性酸素のおかげで、体の中にある細胞は、健康的に生きていられるのです。

 

普通に生活しているだけでも、体内では活性酸素は作られています。

呼吸で吸い込んだ酸素のうち、2%ほどが活性酸素になる、と言われています。

 

しかしもちろん、活性酸素がしてくれるのは良いことだけではありません。

酸化力があまりに強すぎるため、増えてしまうと体を攻撃してしまいます。

 

活性酸素は適量なら、細胞を保護してくれます。

でも、過剰な量ができてしまうと、細胞にダメージを与えてしまうのです。

 

酸化とはつまり、体のさびつきのことです。

体がさびついてしまうと、お肌のトラブルはもちろんのこと、生活習慣病なども引き起こしてしまいます。

 

しわができやすくなってしまうのも、過剰に増えてしまった活性酸素のせいです。

 

年齢のお悩みは、たいていが活性酸素にあると言っても良いでしょう。

活性酸素とうまくつきあっていくことが大切です。

活性酸素を増やしやすい環境で生活していると、それだけ害も受けやすくなってしまいます。

 

活性酸素を増やしてしまう生活環境とは、以下のようなものがあります。

 

★激しい運動

★強いストレスにさらされる

★紫外線を浴びる

★喫煙

★偏った食生活

 

これらの要因を含む生活を続けていると、自然と活性酸素も増えていってしまいます。

しわやしみを増やさないためにも、見た目年齢を下げるためにも、活性酸素を増やさない生活習慣を心がけたいですね。

 

上に挙げた、活性酸素を増やす要因を全て取り除くことは、難しいかもしれません。

でも、1つずつでも、取り組んでいって、減らしていくことが大切です。

また、活性酸素を増やしすぎない生活を心がけると共に、抗酸化作用を多くふくむ食べ物を食べるのも良いですね。

 

食べ物から摂取するのが難しいときは、サプリメントを使って摂取する、という方法もあります。

日常的に、抗酸化物質を栄養として取り入れていると、活性酸素が増えにくくなります。

毎日の積み重ねが大切ですから、ぜひ続けたいですね。

 

抗酸化物質としてよく知られているのは、ビタミンEやビタミンCなどの、ビタミンです。

 

特にビタミンEは、アンチエイジングのビタミンとしても知られていますよね。

若返りのビタミンです。

アーモンドなどに多く含まれている成分です。

 

ビタミンCは、リンゴやレモンなどの野菜に多く含まれています。

ただし、ビタミンCはこわれてしまいやすいので、注意して摂取しないといっけません。

熱を加えると、すぐ壊れてしまいます。

 

 

3. 活性酸素を増やさない生活をしよう

 

活性酸素が体内で増殖してしまうと、体が酸化して、老化がどんどん進んでしまいます。

活性酸素を増やさない生活をして、若々しい見た目をキープしたいですね。

 

アンチエイジングな生活を始めましょう。

 

★ストレスを溜めない

 

ストレスにさらされると、体はそれに対抗しようとします。

そして、ストレスを緩和させてくれる副腎皮質ホルモンが分泌されます。

そのとき、ついでといってはなんですが、活性酸素も作られてしまうのです。

だからストレスを感じていると、それだけじわじわと、活性酸素が増えてしまっている・・・と思っておきましょう。

 

ストレスがたまると、ビタミンCの消費量が増えてしまいます。

ビタミンCに、ストレスを緩和させるはたらきがあるためです。

しかし、ビタミンCは、抗酸化作用のある成分であり、ストレスでムダに消費してしまうと、その分活性酸素が増えてしまいます。

 

★紫外線を浴びすぎない

 

紫外線を浴びると、体を守るため、活性酸素が発生してしまいます。

お肌に直接、紫外線を浴びてしまうと、強力な活性酸素が生成されてしまいます。

紫外線が、しみなどのトラブルのもとになるのは、このせいです。

 

外出する時は、日焼け止めで紫外線をしっかりガードしてから、外に出るようにしましょう。

 

窓際に座っていても、紫外線を浴びてしまいます。

部屋の中でも油断はできません。

 

★喫煙しない

 

活性酸素を増やしたくないのなら、たばこは止めたいですね。

たばこには、タールを筆頭に、さまざまな有害物質が含まれています。

たばこを吸うと、それらがみんな、体内に入ります。

そして、細胞はそれらの有害物質から体を守るために、どんどん活性酸素を作り出してしまうのです。

 

受動喫煙でも同じ影響があります。

喫煙者でないとしても、身近にたばこを吸っている人がいれば、同じ環境にあると思っておきましょう。

 

★呑みすぎない

 

過度な飲酒は、活性酸素を増やしてしまいます。

 

アルコールを分解するときに、活性酸素が生成されてしまうからです。

ただし、アルコールは、適量なら、活性酸素を減らしてくれます。

お酒は適量にとどめるといいですね。

 

しかし、ついつい飲みすぎてしまうと、逆効果になってしまうので、お酒の席では自分をセーブできるようにしておきましょう。

正体不明になるまで呑みすぎてしまうのは、もってのほかです。

 

★食品添加物や大気汚染の影響に注意する

 

私たちのまわりには、食品添加物や大気汚染などの環境的要因による影響を受けやすいです。

活性酸素は体を守るためにあるものですから、体にとって悪影響のあるものが体内に入ってしまうと、活性酸素は増えます。

 

だから、食品添加物の入った食べ物を食べれば食べるほど、大気汚染にさらされがちな環境にいればいるほど、活性酸素が増えていくと思っておきましょう。

できるなら、避けておきたいです。

 

★激しい運動はしない

 

適度な運動はいいのですが、激しい運動をしてしまうと、活性酸素を増やしてしまいます。

呼吸が増えて、酸素量が増えるので、活性酸素に変換されやすくなってしまいます。

 

 

4. 活性酸素がしみの元になるワケ

 

体内の活性酸素が増えすぎてしまうと、細胞が酸化します。

細胞にとっての酸化とは、老化するということです。

だから、お肌で活性酸素が増えてしまうと、シミのもとになってしまいます。

 

紫外線を浴びると、体内の活性酸素が増えて、それがシミへとつながってしまうのです。

 

活性酸素がシミを作るまでのメカニズムを見てみましょう。

 

活性酸素はなんのためにあるのか。

 

それは、体内に入り込んだ細菌から、細胞を守ることにあります。

 

活性酸素というと、悪さをするワルモノ、というイメージがありますが、そもそもは体を守ってくれるものなのです。

 

紫外線も活性酸素を増やす大きな要因となるものです。

 

紫外線には、人体にとって、有害な物質がたくさん入っています。

紫外線を浴びると、その害から体を守るため、活性酸素が大量につくられます。

活性酸素は適量なら問題ありません。

 

しかし、必要以上に増えてしまうと、その力の強さゆえに、体細胞にまでダメージを与えてしまうのです。

 

これが細胞の老化につながってしまいます。

 

活性酸素のダメージを緩和させるのが、メラノサイトという細胞です。

 

メラノサイトは、メラニン色素を作るための細胞です。

メラニン色素は、色素細胞であり、これがシミを作ります。

 

活性酸素と同じく、メラニン色素もいいイメージはありませんね。

でも、メラニン色素があるからこそ、肌細胞は守られているのです。

 

もしもメラニン色素がなければ、肌細胞は老化して、ボロボロになってしまいます。

メラニン色素は、活性酸素からダメージを引き受けてくれているのです。

 

日焼けすると、お肌が黒くなりますね。

これは、メラニン色素が酸化することにより、肌細胞への被害を防いでいるのです。

色素沈着ができるのは、紫外線から体を守ろうとしてくれたからこそのことです。

 

普通の程度の日焼けなら、シミができたとしても、新陳代謝のはたらきにより、剥がれ落ちてしまいます。

肌の細胞は常に生まれ変わっています。

 

色のついた細胞が肌の一番上にできたとしても、やがてそれは、あかとなって、剥がれ落ちるものなのです。

 

しかし、あまりにもたくさん、メラニン色素ができてしまうと、新陳代謝が追い付かなくなってしまいます。

 

だから、色素が残ってしまいます。

これがしみとなります。

 

年をとると、シミができやすくなるものです。

 

これは、老化により、新陳代謝のはたらきそのものが弱くなってしまったことによります。

シミができてしまうのは過脂化にもあると言えるでしょう。

 

これも、活性酸素のなせるわざです。

 

皮膚の脂質は、活性酸素により、酸化させられます。

これにより、過酸化脂質ができます。

 

過酸化脂質は、自然に体内から排出されることはほとんどありません。

だから、できた過酸化脂質はどんどん溜め込まれていきます。

過酸化脂質ができた部分に、メラニン色素が集まると、新陳代謝がうまくはたらかずに、しみができやすくなってしまいます。

 

 

5. SOD酵素で活性酸素を除去する!

 

活性酸素は、増えすぎてしまうと、体を酸化させてしまいます。

老化を生み、しみやしわができてしまいやすいはだ状態になります。

 

活性酸素のはたらきを抑えて、見た目の若々しさを保つには、抗酸化物質を摂取すると良いと言われています。

「抗酸化」というのは、美容を気にする方なら、誰もが気になるワードですよね。

 

その中で、SOD酵素が注目されています。

 

SOD酵素は、あらゆる老化のもとになる原因物質である、活性酸素を除去してくれる成分とされます。

 

SOD酵素というのは、正式には「Super Oxide Dismutase」と言います。

 

日本語で言うと、「活性酸素を除去する酵素」という意味です。

この頭文字をとって、SOD酵素といいます。

 

SOD酵素は、もともと人間の体にある酵素です。体細胞が酸化してしまうのを、体内のSOD酵素が抑えてくれています。

 

活性酸素は、適量なら、細胞を守ってくれます。

でも、増えすぎると、悪さをしてしまいます。

 

強力な酸化力があるので、体に有害な細菌や紫外線などの刺激物質だけではなく、自分の体の細胞そのものにまで、攻撃してしまうのです。

それがもとで、お肌をはじめ、体のさまざまな場所でトラブルを引き起こしてしまいます。

 

それを防いでくれるのが、SOD酵素です。

 

抗酸化物質は、いろいろなものがあります。

 

しかし、あらかじめ体内にある抗酸化物質として、人の体と親和性が高いSOD酵素は、アンチエイジングにとって、とても高い効果を発揮してくれると言えます。

 

お肌で細胞が酸化してしまうと、それがそのまま老化へとつながってしまいます。

しみもしわも、活性酸素の増えすぎにより、できてしまうものです。

 

細胞が傷つくと、お肌のターンオーバーも正常な状態ではなくなります。

これが肌荒れや炎症を引き起こしてしまいます。

 

SOD酵素があれば、悪さをする活性酸素を取り除くことができます。

そして、肌細胞の新陳代謝が活性化して、うるおいのある、はりのあるお肌を取り戻すことができるようになるのです。

 

メイクのノリもよくなります。

 

SOD酵素は、体内の細胞にも効果を発揮します。

 

だから、美容への良い影響はもちろん、健康への良い影響もたくさんもたらしてくれます。

高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防にSOD酵素が効果的と、注目されています。

SOD酵素を摂取すれば、活性酸素が悪さをするのをセーブできます。

 

SOD酵素はもともと体内にある酵素です。

しかし、一生のうちに作られる酵素の量は、決まっていると言われていて、年齢を経るごとに、その生成量も減ってしまいます。

 

そこで、SOD酵素を摂取すると良いのです。

 

SOD酵素を多く含むのは、ルイボスやアシタバなど。

 

ルイボスティーをいつも飲むお茶に切り替えるといいかもしれません。

サプリメントで摂取するのも、効率的と言えます。

SOD酵素を毎日摂取して、体内の酸化を防ぎたいものですね。

 

 

紫外線対策に役立てよう!正しい日傘の選び方、正しいサングラスの選び方

美容

1. その日傘大丈夫?UV対策のための日傘の選び方

 

今や女性の夏の必需品となっているのが、日傘です。
日傘を使うことで、肌に届く紫外線の量をカットすることができます。

ここで迷うのが、どのような日傘を買えばより効果的に紫外線をカットできるかという選び方のポイントです。
実は日傘の選び方を間違えると、紫外線カットに効果が得られなかったり、逆に紫外線を肌に寄せつけてしまうこともあるんですよ。

それでは、どのポイントに注意して日傘を選べばよいのでしょうか?

 

★遮光率ではなく紫外線カット率を見る

日傘には大きく、「日よけ」と「紫外線カット」の2つの目的があります。

日よけが目的の日傘は、夏の暑い日差しを遮って涼しさを得るために使います。
一方で、紫外線カットは、紫外線による日焼けやシミを予防するために使います。

ここで重要なのが、日よけと紫外線カットでは、日傘を選ぶときの指標が変わるということです。
日傘には主に遮光率と紫外線カット率の2つの指標があります。

 

・遮光率

可視光線をカットして影を作る機能のことを指します。

 

・紫外線カット率

紫外線をカットして、日焼けやシミを防止する機能のことを指します。

 

つまり、紫外線対策のためには、遮光率ではなく、紫外線カット率が高いものを選ばなければならないのです。

 

★色は黒色かシルバーを選ぶ

日傘選びで一番迷ってしまうのが、色ですよね。
最近では日傘でも様々な色が出ているので、自分の好みの色を購入する方も多いでしょう。

 

ですが、紫外線カットを一番に考えるのであれば、黒またはシルバーがおすすめです。

黒は、紫外線を吸収してくれて肌に紫外線が届かないようにしてくれます。
しかし、黒は熱も吸収してしまうため、日傘の中が暑くなってしまうという欠点があります。

一方で、シルバーは太陽の光を反射させて紫外線の侵入を防いでくれます。
さらに、太陽の光を反射するので、日傘の内側が暑くなりにくいという嬉しい特徴もあります。

 

★内側の色にも注意する

日傘の色を選ぶときに、もう一つ注意してほしいのが、日傘の内側の色です。

よく外側が黒色で内側がシルバーの日傘を見かけますよね。

実は、この組み合わせは紫外線対策には良くないんですよ。

内側の色がシルバーだと、地面に反射された紫外線が日傘の内側でさらに反射して、顔に集まってしまいます。
自ら肌に紫外線を集めているのと同じなのです。

 

地面からの照り返しの紫外線を防ぐためには、内側が黒色の日傘がベストです。
つまり、外側がシルバーで内側が黒色の日傘が、紫外線対策には一番効果的なんですよ。

 

★生地は厚めを選ぶ

日傘の中には、可愛らしいレースの素材のものも多いですよね。
しかし、紫外線対策の視点からはレース素材の日傘はおすすめできません。

レースのように生地の目が粗い素材は、紫外線を通やしすいのです。

一方で、紫外線を通しにくいのは、目が詰まった厚めの生地です。
紫外線対策をしたいときは、生地の織り方にも注目してみてくださいね。

 

2. 目からの紫外線に注意しよう

 

化粧もしっかりして、日焼け止めの使い方もばっちり!
なのに、肌が日焼けしてシミが増えていく・・・
このような不思議な現象にお悩みではないですか?

実は、肌の紫外線対策を完璧にしていても、日焼けしてシミが増えることがあります。
紫外線対策には、思わぬ落とし穴が潜んでいるんですよ。

 

★目からも紫外線が取り込まれる

紫外線対策の落とし穴とは、ずばり「目」です。
体の表面は髪や肌に覆われて守られています。

しかし、唯一体毛や肌で守られていない部分があるのです。
それが、「目」です。
実は、紫外線は肌だけではなく、目からも体の中に入ってくるんですよ。

 

★目に強い紫外線を受け続けると失明の危険も

それでは、目に紫外線を受けるとどのようなことが起こるのでしょうか?

紫外線は、網膜や水晶体など目の組織に大きなダメージを与えます。

そのため、長時間の外出やスポーツで目に紫外線を浴びつづけると、様々な目の病気になり、失明のリスクも高くなってしまうんですよ。

紫外線が原因で起こる目の病気には、以下のようなものが挙げられます。

 

・白内障(はくないしょう)

白内障とは、水晶体が白く濁って視力が低下してしまう病気です。
紫外線の量が多い場所では白内障にかかる人が多く、このことからも紫外線が白内障の原因になると考えられています。

 

・加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

黄斑とは、目の奥にある網膜の中心の部分で、物を見るときに必要な場所です。
この黄斑が変性してしまうと、中心が見えなくなったり、物が歪んで見えたり、一部が欠けて見えるようになります。

加齢黄斑変性は、加齢や喫煙だけではなく、紫外線で網膜がダメージを受けることでも発症します。

 

・翼状片(よくじょうへん)

翼状片とは、白目が紫外線によってダメージを受けた結果、白目の細胞が異常に増えて黒目にまで侵入してくる病気です。
視力の低下や、ドライアイ、眼精疲労などの症状が起こります。

 

★目から入った紫外線はシミを作る!

そして、目に降り注いだ紫外線は美容にも悪い影響を与えます。
目と肌は一見すると、関係なさそうに見えますよね。

しかし、そこに大きな落とし穴があるのです。
目から入った紫外線は、肌を日焼けさせ、シミを増やしてしまうんですよ。

 

★目からの紫外線でシミができるメカニズム

それでは、どうして目からの紫外線で肌にシミができてしまうのでしょうか?
目から入った紫外線でシミができるメカニズムは以下の通りです。

 

1. 目から入った紫外線は、目の奥にある網膜に当たります。

2. 網膜にはたくさんの神経が集まっており、紫外線の侵入を感知した神経が脳に「紫外線が入ってきた」と情報を伝えます。

3. すると脳から「紫外線から体を守れ」という司令が、肌の細胞にまで出されます。

4. 肌は紫外線の害から細胞を守るために、メラニン色素をたくさん出すようになります。

5. メラニン色素が蓄積すると、シミが肌に表れます。

 

つまり、目から紫外線を浴び続けていると、脳からの司令で肌ではせっせとシミの素になるメラニン色素が作られてしまうのです。

 

★目の紫外線対策も忘れずに

紫外線によってシミを作らせないためには、肌をガードするだけではダメです。
シミをこれ以上増やさないためにも、これからは目の紫外線対策も忘れずに行ってくださいね。

 

3. 黒いサングラスはダメ?!目の正しい紫外線対策

 

紫外線対策は肌だけではなく、目からの紫外線もブロックすることが大切です。
目の紫外線対策で真っ先に思いつくのが、サングラスですよね。

しかし、サングラスは選び方によっては逆効果になり、目をより一層紫外線の攻撃にさらしてしまう場合があるんですよ。
そこで今回は、サングラスの正しい選び方や注意点についてお伝えします。

 

★黒いサングラスは紫外線対策に逆効果

日よけのサングラスと聞いてすぐに連想するのが、黒いサングラスです。

サングラスは色が濃いほど、光をシャットアウトしてくれるため、紫外線対策にも黒いサングラスが効果的だと思っていませんか?

 

実は黒いサングラスは、目の紫外線対策にはマイナスになってしまうんですよ。

目の瞳孔は、周囲が暗くなると大きく開きます。
つまり、黒いサングラスをかけると、瞳孔が開いて、紫外線が目の中に入りやすくなってしまうのです。

特にUVカット効果のない黒いサングラスは、危険です。
紫外線をブロックするどころか、目を大量の紫外線にさらしてしまいます。

 

★紫外線対策のサングラスの選び方

それでは、どのようなサングラスを選べば目から紫外線が入るのをブロックできるのでしょうか?

 

ポイントは次の3つです。

 

ポイント① UVカット効果のあるレンズを使っている

サングラスを選ぶときは、UVカット加工をしているレンズを使っているものを選びましょう
紫外線をブロックする効果のないサングラスは、逆効果になってしまうので注意してくださいね。

コンタクトをしている方は、UVカット効果のあるコンタクトを使用すればより強力に紫外線から目を守れますよ。

 

ポイント② レンズが大きく目をしっかり覆える

サングラスで紫外線対策をするときに忘れてはいけないのが、側面から入ってくる紫外線です。

レンズが小さいなど、目とサングラスの隙間が大きいと、横から紫外線が入ってきます。
横から入った紫外線はサングラスの内側に反射して目に集まります。
つまり、隙間のあるサングラスは、逆効果になってしまうのです。

 

サングラスを選ぶときは、目をしっかり覆う形やレンズが大きいものを選びましょう。

 

ポイント③ レンズの色が薄い

前述した通り、レンズの色が濃いほど瞳孔が開いて、より多くの紫外線を体内に取り込むようになります。
サングラスを選ぶときは、レンズの色が薄いものを選んでくださいね。

 

★帽子や日傘も活用しよう!

目から紫外線が入らないようにするためには、帽子や日傘も効果的です。
帽子はキャップではなく、ハットでつばの広いものがおすすめです。

サングラスやコンタクトに加え、帽子や日傘を活用することで、より一層紫外線から目を守ることができますよ。

 

 

4. 天然のサングラス!ルテインで紫外線対策

 

紫外線から肌や目を守るためには、日焼け止めやサングラスなどの外からの防御は必須です。
しかし、外からの防御だけでは体の中に入った紫外線に対抗できません。

そこで必要になるのが、体の中からの紫外線対策です。
実は、体内に入った紫外線と闘ってくれる頼もしい栄養素が身近に存在するんですよ。

その栄養素が、ルテインです。

 

★ルテインってどんな物質なの?

ルテインはカロテノイドと呼ばれる物質の一つで、野菜などの黄色を示す天然色素です。

緑黄色野菜にたくさん含まれており、以下の野菜を食べることでルテインを取り入れることができます。

 

・にんじん

・ほうれん草

・ケール

・とうもろこし

・かぼちゃ

・ちりめんキャベツ

 

特に、ケールには他の野菜と比べて突出してルテインが多く含まれています
ケールは苦味が強いので、青汁などを利用するといいでしょう。

 

★ルテインは紫外線から目を守っている

ルテインは、体の様々な部分に存在していますが、特に目に多く分布し、目の健康を守ってくれています。
ルテインには、大きく2つの働きがあります。

 

・紫外線や青色光をブロックする

ルテインには、目に入ってきた紫外線や青色光などの有害な光を吸収して、目の細胞を守る働きがあります。
そのため、ルテインは「天然のサングラス」とも呼ばれているんですよ。

 

・活性酸素を除去する

そして、ルテインのもう一つ重要な働きが、活性酸素を取り除く働きです。

紫外線や青色光が体内に入ると、体の中では活性酸素が発生します。
活性酸素は細胞を傷付けて病気やがんを引き起こす原因になるだけではなく、肌を老化させます。

テインには、非常に強力は抗酸化作用があり、活性酸素から細胞を守ってくれるのです。

 

★ルテインは肌でも活躍している

ルテインは、目だけではなく、肌にも存在しています。
肌に存在するルテインも、紫外線をブロックして、紫外線によって発生した活性酸素を取り除いてくれます
ルテインは、体の中で日焼け止めのような役割を担ってくれているんですよ。

さらに、目のルテインが紫外線をブロックしてくれることで、目から入る紫外線によってシミが出来るのを防ぐこともできます。
ルテインは、目と肌の両方からシミを予防する頼もしい成分なんですよ。

 

★ルテインは加齢により減少する

天然のサングラスとして紫外線から体を守ってくれるルテインには、一つ欠点があります。
それが、加齢によって減少してしまうことです。

ルテインは体の中で作ることができないため、緑黄色野菜などからしっかり補給しないと、年齢とともに減ってしまい、紫外線への防御能力が低下してしまうのです。

 

★ルテインを摂るならほうれん草のソテーがおすすめ

年齢とともに減少してしまうルテインは、1日あたり6~10mg程度摂ることが勧められています。
ルテインは野菜の中でもケールに多く含まれますが、青汁やケールの苦味が苦手な方も多いでしょう。

そこでおすすめなのが、ほうれん草です。
ほうれん草はケールの次にルテインが多く含まれ、品種によって差がありますが、ほうれん草100gで約10mg程度のルテインが含まれています。

ルテインは生で食べるよりも、油で調理した方が吸収率がよくなるので、良質な油でほうれん草を炒めて食べると効果的ですよ。

 

5. 紫外線で増えた活性酸素が肌をボロボロにする

 

「紫外線を浴びたら肌が日焼けをするだけ」と思っていませんか?
色が黒くなったり赤くなるだけと油断していると、数年後、後悔することになりますよ。

実は紫外線は日焼けよりも深刻なダメージを肌に与えます。
少しの油断が美肌だけでなく、健康さえも奪ってしまうのです。

その黒幕が「活性酸素」です。
今回は活性酸素と紫外線の恐ろしい関係についてお伝えします。

 

★紫外線は体内の活性酸素を増やす

紫外線は人の体にとって、有害な働きを持っています。
そのため、紫外線を浴びると、体を守る防御システムが稼動します。

この体を守るための防御システムの一つが、活性酸素です。

活性酸素は、不安定な形をしており、自分自身を安定化させるために様々な物質や細胞にくっつきます。
そして、くっついた相手の性質を強力なエネルギーによって変えてしまうのです。

この活性酸素の働きを酸化と呼びます。

 

酸化とは、簡単にいえば金属などが錆びる現象のことです。

活性酸素は、菌やウイルスの侵入、紫外線など有害な物質が体内に入ると、この酸化作用によって、悪者を錆びつかせて退治してくれているんですよ。

 

★増えすぎた活性酸素はシミを作る

紫外線に当たりすぎると、体内の活性酸素はどんどんと増えていきます。
すると、活性酸素は体内に侵入した悪者だけではなく、体の細胞や必要な物質まで錆びつかせるようになります。

 

そのまま活性酸素の暴走を放置していると、細胞がダメになってしまいますよね。

 

そこで、登場するのが、メラニンです。

活性酸素が増えると、メラノサイトと呼ばれる細胞が、せっせとメラニン色素を作り始めます。

実は、メラニン色素には活性酸素から肌の細胞を守る働きがあるんですよ。

 

つまり、紫外線にあたり続けていると、体の中の活性酸素が増えて暴動を起こすようになり、活性酸素から細胞を守るためにメラニン色素がどんどん増え、シミが出来てしまうのです。

 

★活性酸素は肌からハリを奪う

紫外線によって増えた活性酸素は、肌にシミを作るだけではなく、肌からハリまで奪います。

肌のハリは、肌の奥深くに存在しているコラーゲンの層によって支えられています。
コラーゲンの弾力がなくなると、肌はハリを失ってシワが増えるんですよ。

 

活性酸素は、細胞だけではなく、コラーゲンも攻撃します。
活性酸素によって酸化されたコラーゲンは、形が壊れ、弾力を失ってしまうのです。

 

さらに、コラーゲンは肌の土台でもあります。
土台が壊れることで、肌全体の働きが低下し、老化が加速します。

 

★活性酸素は肌細胞のDNAも傷つける

活性酸素の攻撃はさらに留まることを知りません。
細胞を攻撃し始めた活性酸素は、なんと、細胞のDNAまで傷つけるようになります。

 

DNAには、細胞を正確に作ったり細胞を正常に働かせるための設計図が書かれています。
DNAという設計図が破壊されることで、細胞に異常が発生し、がん細胞が出来てしまいます。
紫外線を浴びすぎると、活性酸素によって皮膚がんなどのリスクが高まってしまうんですよ。

 

★紫外線を浴びたら体の内側からのケアが必要

紫外線を浴びた肌の内部では、活性酸素との闘いが繰り広げられています。
活性酸素によってシミやシワ、皮膚がんを発生させないためにも、活性酸素を取り除くケアが大切です。

 

活性酸素は、野菜や果物に多く含まれる抗酸化作用のある物質を取り入れることで取り除くことができます
紫外線を浴びたときは、積極的に抗酸化成分によって体の内側からのケアをしてくださいね。

 

ビタミンで紫外線対策を! 効率的なビタミンの摂取方法

サプリメント - 美容

1. ビタミンACEで紫外線対策

 

紫外線対策で大切なのが、体の中で増えた活性酸素の除去です。
美肌を保つためには、積極的に抗酸化物質をとることが大切なんですよ。

そこで今回は、抗酸化物質の中でも特に美肌に効果的なビタミンACE(エース)の働きや効果についてお伝えします。

 

★体の抗酸化力は加齢によって衰える

活性酸素は、体を守るために必要ですが、増えすぎると逆に細胞を攻撃するようになり、老化や健康に悪影響を与えます。
紫外線やストレス、喫煙、食品添加物の摂りすぎなどで、活性酸素は大量に増えてしまうんですよ。

そのため、体の中には、増えすぎた活性酸素を取り除くシステムがもともと備わっています。
しかし、この活性酸素を取り除くシステムは、30代を境に低下していきます。

つまり、肌や体を活性酸素から守るためには、積極的に活性酸素を取り除く抗酸化物質を食べることが大切なのです。

 

★ビタミンACE(エース)は美肌を育む抗酸化物質

抗酸化物質には様々な成分がありますが、特に美肌に効果を発揮するのが、ビタミンACEです。
ビタミンACEは、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEの3つのビタミンのことを指します。

 

ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンとビタミンC、ビタミンEには、活性酸素を強力に除去する働きがあり、抗酸化ビタミンとも呼ばれているんですよ。

 

それだけではなく、これら3つの抗酸化ビタミンには、以下のように美肌を維持するための働きが秘められています。

 

・ビタミンAの効果

ビタミンAは肌や粘膜を健康に保つために、必要なビタミンです。
ビタミンAを過不足なく摂ることで、潤った健康的な肌を保つことができます。

 

・ビタミンCの効果

ビタミンCは、コラーゲンを作るときに必要なビタミンです。
また、シミを予防したり目立たなくする働きもあります。
肌のハリツヤや美白を維持するために、積極的に摂りたいビタミンなんですよ。

 

・ビタミンEの効果

ビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれており、美肌だけではなく、老化防止や不妊改善などに効果を発揮します。
血流を良くする働きがあるため、肌の生まれ変わりを活性化し、透明感のある美肌を育んでくれます

 

★ビタミンACEは一緒に摂ることが重要

ビタミンACEで紫外線対策をし、美肌を育むためには、「一緒に摂る」ことが大切です。
ビタミンACEは、一緒に摂ることで効果が高まり、より効率よく活性酸素を除去できるんですよ。

 

・ビタミンACEは働く場所が異なる

ビタミンACEは、働く場所がそれぞれ異なります。
ビタミンCは、水に溶ける性質があるため、主に血液や体液、細胞の中で働きます。

一方で、油に溶けるビタミンAとEは細胞膜などで主に働き、ビタミンAはさらに核内で働くこともできます。
このように働く場所が違う抗酸化ビタミンを一緒に摂ることで、より効率よく体内の活性酸素を取り除けるんですよ。

 

・ビタミンACEは協力し合って働く

ビタミンACEは、協力し合って働いています。

ビタミンEは活性酸素にくっついて、活性酸素を無毒化します。
実は、ビタミンCには、働いた後の使い物にならなくなったビタミンEを復活させる作用があるんですよ。

また、ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンは、紫外線によって発生する一重項酸素と呼ばれる強力な活性酸素を除去する働きに優れています。

ビタミンACEはそれぞれ得意不得意が異なり、様々な働き方をすることで、お互いの抗酸化作用を高めているのです。

 

★ビタミンACEを一気に摂れる食材

ビタミンACEを一気に摂れる食材には、以下のものが挙げられます。

・かぼちゃ
・ピーマン
・ブロッコリー

緑黄色野菜に豊富に含まれているので、積極的に野菜を食べてくださいね

 

2. ビタミンAを効率よくとる方法と注意点

 

ビタミンAは、肌と粘膜を健康に保ち、美肌を育んでくれる動物性ビタミンです。
実は、ビタミンAには大きく2つのタイプがあり、摂取するときに注意が必要なんですよ。
そこで今回は、ビタミンAを効率よく摂るための方法と注意点についてお伝えします。

 

★ビタミンAは動物性と植物性がある

ビタミンAには、動物由来のものと植物由来のものの2タイプがあります。

レバーなどの動物性の食品に多く含まれるビタミンAは、レチノールと呼ばれています

一方で、緑黄色野菜などにもビタミンAは含まれています。
植物性の食品に含まれるビタミンAは、カロテンと呼ばれており、にんじんなどの野菜の色を出す成分として知られています。

 

★カロテンは必要な分だけビタミンAになる

カロテンはプロビタミンAと呼ばれており、体の中に入るとビタミンAに変換されます。

ここで注目したいのが、食べたカロテンの一部のみがビタミンAに変わるという点です。
カロテンは、必要な分だけ体の中でビタミンAに変えられるんですよ。

つまり、カロテンをたくさん摂っても過剰による副作用の心配はないのです。

 

★動物性と植物性を半分ずつ摂ろう!

一方で、動物性食品に多く含まれるレチノールは、肝臓に蓄積される性質があります。
そのため、レチノールを摂りすぎると、以下のような副作用が引き起こってしまいます。

 

・肝臓肥大
・頭痛
・吐き気
・脱毛

 

しかし、レバーなどの動物性の食品には、野菜よりも豊富な量のビタミンAが含まれているので、ビタミンAの重要な供給源でもあります。

過剰摂取による副作用を避けるためにも、動物性のレチノールと植物性のカロテンを半々ずつ摂るようにしましょう。

 

★ビタミンAは油と一緒に摂る

ビタミンAを効率よく摂るためには、油と一緒に食べるようにしましょう。

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一つで、油に溶ける性質があります。
そのため、油と一緒に食べることで、体の中に吸収されやすくなるんですよ。

 

一方で、ビタミンAは熱に少し弱い特徴があります。

 

ビタミンAを摂るときは、高温で長時間調理することは控えて、油で炒めたり、油を使ったドレッシングをかけて食べたりすると、効率よく摂れますよ。

 

★ビタミンAの摂取目安量

ビタミンAの量は、レチノール活性当量といって、カロテンなどをレチノールの量に換算して表します。
ビタミンAの1日あたりの摂取目安量は、以下の通りです。

 

・成人の男性:850μgRAE
・成人の女性:650μgRAE

 

ビタミンAは、前述した通り、過剰摂取に気をつけなければいけません
副作用を起こさないビタミンAの上限量は、2700μgRAEです。

 

★ビタミンAを多く含む食品

最後に、ビタミンAを効率よく摂れる食品をご紹介します。
ビタミンAを多く含む食品と、食品100gあたりのビタミンAの含有量(レチノール活性当量)は以下の通りです。

 

・豚のスモークレバー 17000μgRAE
・にわとり 生レバー 14000μgRAE
・味付けのり(あまのり) 2700μgRAE
・抹茶 2400μgRAE
・パセリ(乾燥) 2300μgRAE
・玉露 1800μgRAE
・うなぎの蒲焼き 1500μgRAE
・にんじん(油炒め) 1000μgRAE
・モロヘイヤ(生) 840μgRAE

 

動物性のレチノールを摂る場合はレバーやうなぎを、植物性のカロテンを摂る場合はにんじんやのり、モロヘイヤなどを食べるとよいでしょう。

また、お茶類にも豊富に含まれているので、お茶を飲む習慣をつけるといいですね。

 

3. ビタミンCを効率よくとる方法と注意点

 

ビタミンCはシミを防いで肌を美白してくれるだけではなく、コラーゲンの合成をサポートして肌のハリを保ってくれる優秀な美容成分です。

ビタミンCは塗っても食べても美容に効果的ですが、食べる場合、いくつかのポイントを守らないと効率よく摂れません。

そこで、今回はビタミンCを効率よくとる方法と注意点についてお伝えします。

 

★ビタミンCはすばやく調理する

ビタミンCは水溶性ビタミンの一つであり、水に溶け出る特徴があります。
そのため、水に長い間浸したり、茹でたりすると、ビタミンCが抜け落ちてしまいます。

 

ビタミンCをしっかり摂るためには、すばやい調理が大切です。

 

野菜や果物を洗うときは手早く洗いましょう。
加熱も短時間におさめ、茹でた場合はスープなどにして茹で汁も飲むようにしてくださいね。

 

★ビタミンCはこまめに摂る

ビタミンCは一気に大量に摂っても、しっかりと吸収できませんし、必要量以外は体の外に排泄されてしまいます。
また、摂ったビタミンCは体の中に貯蔵することができず、数時間で尿と一緒に出てしまいます。

そのため、ビタミンCは一気に摂るよりも、少量ずつに分けてこまめに摂る方が、効率よく働かせることができるんですよ。

 

★ビタミンCは朝と夜に摂る

ビタミンCを摂るタイミングとしては、朝と夜がおすすめです。

朝にビタミンCを摂ることで、紫外線によって増える活性酸素から肌を守ることができます。

 

また、夜寝る前に摂ると、ビタミンCをより長く体内に留めて、コラーゲンの合成をサポートすることができるんですよ。

 

どうしても1日に1回しかビタミンCを摂れないのであれば、より体内に留まる夜寝る前がおすすめですよ。

 

★ビタミンCは食後に摂る

ビタミンCは食前よりも食後に摂るようにしましょう。
お腹が空いている食前に摂ると、ビタミンCはスピーディーに吸収され、スピーディーに排出されてしまいます。

 

食後のお腹がいっぱいのときに摂ることで、吸収も排出もゆっくり行われるようになり、より効率よく体の中に取り入れられるんですよ。

 

★ビタミンCはビタミンPと一緒に摂る

ビタミンCの働きをサポートしてくれる成分があります。
それが、ビタミンPです。

 

ビタミンPはビタミンではなく、ポリフェノールの一つです。
ビタミンCを安定させて、ビタミンCの働きを増強してくれる効果があるんですよ。

 

ビタミンPには、みかんなどの柑橘類に多く含まれるヘスペリジンや、そばに多く含まれるルチンなどが挙げられます。

 

ビタミンCを摂るときは、ビタミンPが含まれる食品も一緒に摂るようにするといいですよ。

 

★ビタミンCの摂取目安量

ビタミンCの1日あたりの摂取目安量は、男女ともに100mgです。

しかし、以下の習慣がある人はビタミンCが消耗されやすいので、より積極的に摂るようにしてください。

 

・喫煙
・飲酒
・ストレスが多い
・激しい運動をする

 

★ビタミンCを多く含む食品

最後に、ビタミンCを豊富に含む食品をご紹介します。
ビタミンCを多く含む食品と、食品100gあたりのビタミンCの含有量は以下の通りです。

 

・ケール(青汁) 1100mg
・パセリ(乾燥) 820mg
・せん茶 260mg
・グァバ 220mg
・焼きのり 210mg
・赤ピーマ(炒め) 180mg
・芽キャベツ(生) 160mg
・ゴールドキウイ 140mg
・アセロラジュース(果汁10%) 120mg

 

ビタミンCは果物に多いというイメージがありますが、ピーマンやお茶からも多く摂ることができるんですよ。
特に日本茶には、ビタミンACEが揃っているので、おすすめですよ。

 

4. ビタミンEを効率よくとる方法と注意点

 

ビタミンEは強力な抗酸化力に加えて、血流を良くする働きがあるため、美容や不妊分野で注目されている成分です。

しかし、食品だけではなくサプリメントからビタミンEを摂る場合、いくつか注意点があります。

そこで今回は、ビタミンEを効率よく摂るための方法と注意点についてお伝えします。

 

★ビタミンEは植物油と一緒に摂る

ビタミンEは、脂溶性ビタミンの一つであり、油に溶ける特徴があります。

また、ビタミンEはひまわり油などの植物油にも豊富に含まれています。
そのため、植物油と一緒に料理して摂ることで、効率よく体の中に取り入れることができます。

 

★酸化した油でビタミンEはダメになる!

油と一緒にビタミンEを摂るときには、注意点があります。

それは、新しい油を使うということです。

 

古い油は、空気に触れたり加熱されたりすることで、酸化されています。
酸化された油と一緒にビタミンEを摂ると、ビタミンEも酸化され、効果がなくなってしまいます

 

ビタミンEを摂るときは、フレッシュな油を使うようにしましょう。

 

★ビタミンEは鉄分と一緒に摂ってはいけない

ビタミンEは食べ合わせに注意が必要な成分があります。

それは、鉄分です。

鉄と一緒にビタミンEを摂ると、ビタミンEが酸化されてしまい、効果がなくなってしまうのです。

 

鉄が多く含まれるほうれん草やプルーンなどは、8時間程度間隔をあけて摂るようにしてくださいね。

 

★ビタミンEはビタミンCと一緒に摂る

鉄とは逆に、ビタミンEと同時に摂りたい成分がビタミンCです。

ビタミンCには、酸化されて効果を失ったビタミンEを復活させる働きがあります。

 

ビタミンEとビタミンCを一緒に摂ることで、ビタミンEの働きを長持ちさせられるんですよ。

 

★ビタミンEは天然のものを摂ろう!

ビタミンEはサプリメントからも摂ることができます。
そのときに注意してほしいのが、ビタミンEのタイプです。

実はサプリメントに含まれているビタミンEには、次の3つのタイプがあるんですよ。

 

・天然ビタミンE(d-α-トコフェロール)
植物油から取り出したビタミンEをそのまま安定化させたもの。

 

・天然型ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール)
植物油からビタミンEを取り出した後、酢酸をくっつけて安定させたもの。

 

・合成ビタミンE(酢酸dI-α-トコフェロール)
化学反応によって人工的に作ったもの。

 

3つのビタミンEは働く強さが異なります。
天然ビタミンEが一番よく働き、続いて天然型、合成のビタミンEが最も効果が低くなります。

サプリメントからビタミンEを摂るときは、天然ビタミンEを選ぶようにしましょう。

 

★ビタミンEの摂取目安量

ビタミンEの1日あたりの摂取目安量は、以下の通りです。

 

・成人男性:6.5mg
・成人女性:6.0mg

 

ビタミンEは食品から摂る分には過剰摂取の心配はほとんど必要ないのですが、サプリメントを利用する場合は注意が必要です。

ビタミンEの摂取の上限量は、以下の通りです。

 

・成人男性:800~900mg
・成人女性:650~700mg

 

上限量を超えて過剰摂取すると、骨粗鬆症などのリスクが高まると言われているので注意しましょう。

 

★ビタミンEを多く含む食品

最後に、ビタミンEを豊富に含む食品をご紹介します。

ビタミンEを多く含む食品と、食品100gあたりのビタミンE(α-トコフェロールの量)の含有量は以下の通りです。

 

・せん茶 64.9mg
・ひまわり油 38.7mg
・煎りアーモンド 28.8mg
・小麦はいが 28.3mg
・抹茶 28.1mg
・ぶどう油 27.5mg
・かぼちゃ 6.9mg
・モロヘイヤ 6.5mg

 

ひまわり油などの植物油のほか、アーモンドにも豊富にビタミンEが含まれています。
間食やサラダなどにアーモンドをプラスすると効率よくビタミンEが摂れますよ。

 

 

コラーゲンの秘密

コラーゲンとサプリ

コラーゲンは皮膚に最も多く存在していますが、紫外線、電離放射線、オゾンなどによって発生する活性酸素により質、量ともに変化します。

 

また加齢により繊維芽細胞による合成が低下してしまうため、分解される量が合成される量を上回り、その結果として、しわやしみが発生していわゆる皮膚の老化が起ります。

 

皮膚の老化は、角質層の劣化とともに真皮の細胞外基質であるコラーゲンやエラスチン量の低下とコラーゲン繊維束の分解によって起こります。

 

コラーゲンは皮膚に塗布することによって、外部からの刺激を緩和したり、水分を保つことは可能です。

しかし、コラーゲンが実際に皮膚の状態を改善する効果があるかについては、科学的に十分に証明されているわけではないそうです。