1. 美容鍋でキレイになろう
温かい食べ物がおいしい季節になってきました。
冬の食べ物と言えば、鍋ですね。
おいしいし、野菜がたくさんとれてヘルシー、しかもカンタンにつくれる料理なのがうれしいです。
お鍋は冬の定番メニューですが、最近では、寄せ鍋やキムチ鍋以外にも、いろいろな種類のお鍋が登場数量になってきました。
たとえば、豆乳鍋やトマト鍋、コラーゲン鍋などは女性に人気ですよね。
せっかく食べるのなら、おいしいだけではなく、美容にも効果的なものを食べたいものです。
美容鍋として人気の高い、2つのお鍋メニューの特徴、美容効果などをご紹介します。
★コラーゲン鍋
コラーゲンと言えば美肌、美肌と言えばコラーゲン鍋です。
最近では、レストランでコラーゲンボールを鍋に入れるサービスなんかをみかけますよね。
コラーゲンは、細胞や組織を結合させるたんぱく質の1つで、皮下組織では、水分以外の実に70%がコラーゲンでできているんです。
お肌のハリを保たせてくれる成分です。
このコラーゲン、口から食べても、そのまま体に吸収されるわけではないんです。
これ、意外と知られていない事実です。
コラーゲンはたんぱく質なので、そのままの形では分子が大きすぎて、体内に吸収されません。
食べるとコラーゲンは、一度アミノ酸に分解されます。
アミノ酸として体内に吸収されてから、コラーゲンに再合成され、利用されるのです。
ただ、食べ物として摂った分量が、すべて体内の中でコラーゲンに再合成されるわけではありません。
そこで、コラーゲン鍋を食べるときにぜひ摂取を意識したいのが、ビタミンCです。
ビタミンCは、体内でコラーゲンを生成する時に必要になる成分です。
体内でコラーゲンはアミノ酸に分解され、酵素の力を借りて、体内でコラーゲンを作ります。
そのとき、ビタミンCがその酵素の働きを助ける役割を担っています。
体内でコラーゲンをスムーズに合成するために、コラーゲン鍋を食べるときは、ビタミンCが多い食材を一緒に食べると効果的になります。
ただ、ビタミンCはとてもこわれやすい成分。
鍋の具材と一緒に煮込んでしまうと、こわれてしまいます。
なので、鍋のたれをポン酢にしたりとか、しょうゆとレモン汁を足してみたり、あるいは食後のデザートにミカンなどのデザートとしてビタミンCを摂るようにすると良いでしょう。
★トマト鍋
トマト鍋、流行ってますね。
トマト鍋をすると、シメをリゾットにできるのがおしゃれです。
意外に、トマトは鍋に合うんです。
トマトの栄養成分は、生で食べるよりも加熱したほうが効果が高くなります。
トマトの栄養成分というのは、βカロテンとリコピンです。
とくに、リコピンの効能はすごいです。
リコピンというのは、トマトに含まれる赤い色素。
βカロテンの2倍以上の抗酸化作用があると言われてます。
抗酸化物質にはさまざまな働きがありますが、アンチエイジング効果、紫外線からの肌のダメージを防いでくれる効果などがあります。
トマトのリコピンは、ビタミンEと一緒に取ると効果的です。
カボチャー、アボカド、ホウレンソウなどと一緒に食べるのがおすすめです。
2. コラーゲン鍋の美肌効果はすごい
寒い季節になると、食べたくなるのが温かいお鍋。
キムチ鍋や寄せ鍋といった、鍋料理の定番以外にも、最近ではトマト鍋、豆乳鍋、カレー鍋、チーズ鍋など、いろいろなお鍋が登場しています。
スーパーマーケットに行くと、いろいろな種類の鍋の素が置いてあって、見ているだけで楽しくなりますよね。
その中でも、女性に人気なのは、なんといってもコラーゲン鍋です。
このコラーゲン鍋について、くわしくみていきましょう。
コラーゲン鍋には「これがコラーゲン鍋だ!」という明確な定義はありません。
しかし、大きく分けると2つあります。
★コラーゲンを含む様々な食材を入れた鍋
鳥の皮、テール肉、軟骨、かき、すっぽん、くらげなど。こうしたコラーゲンを含む食材を鍋の材料として入れ、ぐつぐつ煮込みます。
とてもシンプルですね。
煮込むと、これらの食材からコラーゲンが抽出されて行きます。
★コラーゲンボールを入れた鍋
コラーゲンボールというのは、あらかじめ食材から抽出したコラーゲンをボール状に固めたものです。
1個100円以下という、リーズナブルな料金で入手できます。
このコラーゲンボールを、スープやラーメンなど、さまざまな料理に入れて食べます。
こう考えると、別に鍋じゃなくたっていいんです。
スープを飲む食べ物に、ポンとコラーゲンボールを入れると、コラーゲン鍋と同等の美容効果が得られるというわけです。
これらを食べることで、実際には美肌効果はどれほどあるのでしょうか。
実は、ここに落とし穴があったりします。
コラーゲンを含む鍋を食べたら、そのまま体内でコラーゲンとしてハリ成分の役割を果たすわけではないのです。
体内に入ったコラーゲンは一度アミノ酸に分解されます。
それがまたコラーゲンに再合成される場合もあります。
しかし、骨や筋肉、皮膚などに使われることもあるのです。
コラーゲンを体内でたっぷりつくりたいのなら、おすすめはビタミンCと一緒に食べること。
コラーゲンの合成にはビタミンCが必要です。
なので、コラーゲン鍋にビタミンCを含む食べ物と一緒に食べると、コラーゲンとして再合成されやすくなるのです。
低分子のコラーゲンを継続的に摂り続けると、老化しにくい体をつくることができると言われています。
また、コラーゲンを摂取すると、肌状態が改善されたというデータもあります。
最近では、摂取したコラーゲンがアミノ酸に分解されず、コラーゲンペプチドとして血液に残ることで、皮膚の下の真皮にはたらきかけ、肌細胞を増やす、という研究結果もあったりします。
このように、いろいろな説があるわけです。
しかしいずれにしても、コラーゲン鍋を食べるときは、ビタミンCと一緒に摂取することで、コラーゲン量は増えるということですから、この冬のコラーゲン鍋にみかんは欠かせません。
また、いろいろな食材を組み合わせて、バランスを考えることも大事ですね。
3. 鶏のコラーゲン鍋でお肌つるつる
冬の定番、お鍋はぜひコラーゲン鍋でどうぞ。鶏肉の皮や骨のまわりには、コラーゲンが多く含まれています。
コラーゲンはお肌の新陳代謝を促進してくれる成分。
脂肪は多いメニューではありますが、その多くは皮に含まれています。
カロリーが気になる場合は、皮を取り除いて食べてもいいでしょう。
ただし、コラーゲンは鶏皮に多く含まれているので、とってしまうとコラーゲン量も減ってしまいます。
美肌のことを考えるのなら、コラーゲン鍋は欠かせません。
具材は少なめの鍋ですが、骨付き鶏肉がいい役目を果たしてくれます。
煮込むと鶏肉のうまみが引き出されます。
つけだれにゆずこしょうと黒コショウを使うのもミソですが、ほかにラー油で食べたりしてもおいしいです。
いろいろなたれで、バリエーションを楽しんでください。
最後に、スープは必ず飲むこと!
コラーゲンがスープにたっぷり溶け出しています。
ラーメンを入れて、おいしくいただきましょう。
★材料(4人分)
鶏もも肉(骨付き・ぶつ切り)1kg
大根1/2本
にんじん1本
長ねぎの白い部分1本分
せり1束
(スープ)
・水8カップ
・長ねぎの青い部分1本分
・しょうが(皮つき薄切り)4~5枚
酒1/2カップ
薄口しょうゆ大さじ2
塩少々
ゆずこしょう適量
黒こしょう(あらびき)適量
★作り方
①鶏肉とスープの材料を鍋に入れ、火にかけます。アクと脂をとりつつ、ゆでましょう。
②大根を適度な大きさに切ります。スライサーなどで縦に薄切りにします。
ニンジンを、大根の長さにそろえて切ります。
長ネギは斜め薄切りに、セリは洗って食べやすい長さに切りましょう。
③①のスープをこして、鍋に入れましょう。
鶏肉を戻して、火にかけます。
に建ってきたら、お酒と薄口しょうゆ、塩を加えます。
④③に大根、ニンジン、長ネギを加え、全体がしんなりしてきたら火を止めます。
ゆずこしょうや塩コショウをつけて、召し上がれ。
コラーゲンを食べるときは、ビタミンCと一緒に食べることがおすすめです。
ビタミンCは、体内でコラーゲンを生成するときに不可欠な成分です。
コラーゲンは、食べると一度、アミノ酸に分解されます。
そして、再びコラーゲンに再合成されて、体内でハリ成分としてはたらきます。
もちろん、コラーゲン以外の骨などになってしまう可能性もあります。
なので、少しでもコラーゲンに再合成させやすいように、コラーゲンとビタミンCを一緒に採るといいのです。
ただし、ビタミンCは熱にとても弱いので、ビタミンCを含む野菜などを鍋で煮込んでしまうと、こわれてしまいます。
そうではなくて、ポン酢で鍋を食べたり、食後のデザートにミカンを食べるなどして、ビタミンCを摂取するようにするといいですね。
鶏の手羽先を焼いたのだと、レモン汁をかけると、コラーゲンとビタミンCが一緒に摂れて吸収率が高まりますが、鍋でもそのような配慮が必要です。
4. レタスもつ鍋でお肌つるつる
寒い季節は、もつ鍋でコラーゲンをたっぷり摂取しましょう。
レタスと一緒に煮込むというのがミソです。
レタスにはβカロテンが多く含まれています。
粘膜を強化し、風邪などの感染症を防ぐ効果が期待できます。
レタスを切ると、乳白色の液が出ますが、これラクッコピコリンという成分で、精神を安定させて、眠りを誘う成分です。
寒い冬の夕食をレタスもつ鍋にすると、ぐっすり眠れますよ。
レタスもつ鍋をつくるときは、レタスがしんなりしすぎないようにするのがポイントです。
なるべく大きめにちぎって入れるか、食べる分をその都度、鍋に入れて、食感が残っているうちに食べるといいですね。
★材料(4人分)
もつ(下処理済でゆでたのもの)600g
レタス1玉
にら2束
もやし1袋
えのきたけ1袋
(煮汁)
・だし汁(昆布)6カップ
・鶏がらスープの素大さじ1
・にんにく(薄切り)4片分
・しょうが(千切り)1片分
・赤唐辛子(種を取って小口切り)1本分
・酒大さじ2
・みりん大さじ2
・しょうゆ大さじ4
すりごま(白)適量
★作り方
①もつを熱湯でゆで、ざるにあげます。
大きい場合は食べやすく切ります。
②レタスを手で大きめにちぎります。
にらは4~5cmの大きさに切ります。
もやしやひげ根をとり、洗って水切りします。
えのきだけは石づきを取ってほぐします。
③鍋にだし汁を入れて火にかけます。
煮立ったら煮汁の材料をすべて入れます。
よく混ぜましょう。
①のもつを加えて少し火を落とします。
④③が再び煮立ったら、にら、もやし、えのきだけを入れて全体がしんなりしたら、レタスを加えてさっと全体を柔らかくします。
すりごまをかけて、いただきます。
もつ鍋は、コラーゲンたっぷりだし、おいしいし、美容効果もあるお鍋です。
もつというのは牛の小腸を使いますが、ウシの他の部位に比べると、だんとつでカロリーが低いという特徴もあります。
つまり、太りにくい。
100g辺りで見ると、カルビは450~500kcal、はらみが350kcal、タン270~340kalに対し、もつは150kcalです。
骨付き鶏肉を使ったコラーゲン鍋に比べると、各段にヘルシーになります。
ご紹介したレタスもつ鍋は、レタスのほかに、唐辛子ともやしを入れますが、これらの美容にいい成分がたっぷり入っています。
唐辛子はカプサイシンで脂肪燃焼効果、もやしにはビタミンCとレシチンが含まれています。
とくに、もつ鍋を食べるときは、ビタミンCの摂取は欠かせません。
ビタミンCには、コラーゲンを体内に吸収しやすくさせてくれるはたらきがあるからです。
唐辛子に入っているカプサイシンが、代謝を上げて、食べたものを消化しやすくなります。
たっぷり食べて、脂肪は体につきにくい、しかもコラーゲンでお肌つるつるということで、申し分のない美容食になります!
5. トマト鍋でお肌つるつる
寒い季節はお鍋が食べたくなりますが、美容のことを考えるなら、トマト鍋は優秀です。
トマト鍋だと、食後にリゾットにできるのがうれしいですね。
トマトを生のままではなく、煮込んでトマト鍋にすることで、栄養がよくなります。
トマトに含まれるリコピンやβカロテンは、熱を加えたほうが、栄養が効果的になるからです。
トマトのリコピンは脂に溶けやすく、熱に対して安定しています。
油で調理すると、吸収がよくなります。
おすすめは、トマトとオリーブ油の組み合わせ。
抗酸化作用が高い料理になるので、アンチエイジング食としておすすめです。
トマト鍋では、ベーコンとタマネギを炒めます。
ベーコンのうまみと、玉ねぎの甘味が引き出されるようになります。
こうしておくと、スープにコクが出て、もっとおいしくなりますよ。
シメは基本、リゾットですが、ゆでたパスタ160gとゆでて、トマトパスタにしてもおいしいですよ。
水分が足りなくなったらチキンスープを加えましょう。
★材料(4人分)
鶏もも肉200g
ベーコン100g
えび中8尾
キャベツ1/4個
玉ねぎ1個
しめじ2パック
にんにく2片
オリーブ油大さじ1
(煮汁)
・白ワイン1/2カップ
・カットトマト(缶詰)1缶
・チキンスープ4カップ
・塩少々
・黒こしょう(あらびき)少々
(リゾット)
・ご飯(温かいもの)お茶碗2杯分程(約300g)
・卵1~2個
・ピザ用チーズ100g
★作り方
①鶏肉を一口大に切りましょう。
ベーコンは1cm幅に切ります。
エビを背ワタと殻を採って、水洗いして水気を拭き取ります。
キャベツはざく切り、玉ねぎは厚さ1㎝の半月切りにります。
しめじは石づきを取って小房に分けます。
にんにくはみじんぎり。
②鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて、香りが立ったらベーコンとタマネギを入れ、炒めます。
タマネギが透き通って来たら、白ワインを加え、カットトマト、チキンスープを加えて煮込みます。
③②が煮立ったらアク取りします。
塩、こしょうで味を調えます。
④鶏肉を加え、さっと火を通します。
えび、キャベツ、しめじの順番に加えて、全体に火が通ったらできあがり。
⑤野菜とお肉を食べ終えたら、シメにリゾットをつくりましょう。
お鍋にご飯を加え、なじんだら、といた卵とチーズを加え、チーズが溶けたら完成です。
このほか、美容系鍋としては豆乳鍋もおすすめ。
豆乳というのは、大豆のしぼり汁であり、美肌を作る良質なたんぱく質、ビタミンE、大豆イソフラボン、鉄分が豊富に含まれています。
豆乳の栄養素は、加熱しても成分が壊れにくいです。
なので、鍋にして、スープまで飲むと、豆乳の栄養を丸ごと取れて、ヘルシー&ビューティーです。
豆乳には大豆イソフラボンが含まれていますが、これは女性ホルモンと同じ働きをします。
生理痛、冷え性、生理不順などのつらい症状の緩和にも役立ちます。
豆乳はダイエットにも効果的です。
大豆に含まれるサポニンには、脂肪の蓄積をおさえるはたらきがあるのです。