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お風呂でダイエット、この際だから知っておきたいお風呂の知識

健康

1. お風呂に入るメリット

 

寒くなってくると、入浴タイムは、ひとつのリラクゼーションタイムです。

寒くてかじかんでしまった体を、お湯があたためてくれます。

 

入浴にはシャワーとお風呂、2種類の方法がありますが、あなたはどちらのほうが好きですか?

私が好きなのは、お風呂。

湯船につかっていると、とてもリラックスできます。

一日のあいだの疲れが、ゆるやかにときほぐされていきます。

「今日もがんばったなあ~」と思えます。

 

帰りが遅い人は、夜ではなく、朝にお風呂に入る、という人もいるかもしれません。

疲れたので、まずはベッドに入って休みたい、ぐっすり眠って、元気が出てから入浴したい、と考えているのかもしれません。

しかし、せっかくお風呂に入るのだから、その本来のメリットを享受できるような入り方にしたいです。

 

毎日お風呂に入っている人は、どのような気持ちで入っているのでしょうか。

私の経験から照らし合わせて想像するに、

 

ゆっくりしたい

そのあとぐっすり眠りたい

疲れたアタマをスッキリさせたい

 

という要素があるのではないかと思います。

 

そしてお風呂はたしかに、これらの欲求を満たしてくれるのです。

 

湯船につかると、メリットはたくさんあります。

 

いつもはお風呂につかる習慣がない人は、いきなり毎日つかるのは大変かもしれません。

でも、せめて週に数回は、湯船につかる習慣をつくってみてください。

 

お風呂につかるメリットは、以下のものがあります。

 

・リラックス効果

・体が温まる

・よく眠れる

・むくみ改善効果

・リラックス効果

 

湯船につかると、体がすごくリラックスされます。

 

仕事の間、緊張していた体と心が、ときほぐされていきます。

解放されていく感じです。

 

冬の寒い気温にさらされていると、身体もちぢこまって、こわばってしまいがちです。

仕事を終えてオフィスを出て、家まで帰る道を歩いていると、体がコチコチに固くなるのが分かります。

 

また、1日頑張ったあなたの体には、汗や汚れ、皮脂がついています。

お風呂に入って、きちんと洗い流してあげましょう。

 

・体が温まる

 

お風呂につかると、血行が良くなります。

全身に血液が巡って、体が温まります。

血液だけではなく、リンパの流れも良くなるので、老廃物が排出されやすくなります。

 

デトックス効果ですね。

 

シャワーでお湯を浴びても、体を温めることはできるかもしれません。

でも、全体をあたためるには、湯船につかるのが良いのです。

 

・よく眠れる

 

不眠に悩む人は多いです。

お風呂にゆっくりつかれば、ぐっすりと眠りやすくなります。

 

体温には、身体表面の体温と、身体の内側の体温の2種類があります。

 

ねむりにつく前、上がった内側の体温が、だんだん下がっていくことで、深い眠りにつきやすくなります。

 

湯船によって、体をすみずみまであたためることで、熟睡できる環境が整えられるのです。

 

翌日目が覚めたときには、疲れがとれてスッキリしてるはず。

 

・むくみ改善効果

 

お風呂にお湯をはり、その中に体をしずめることにより、水圧がかかり、むくみに効きます。

 

 

2. この際だから知っておきたい、お風呂の基礎知識

 

冬になって寒くなると、お風呂が楽しくなってきます。

夏の間はサッとシャワーで済ませていた人も、冬になるとお風呂をためて、ゆっくりつかりたくなります。

 

温泉に行く機会も増えるでしょう。

せっかくなので、お風呂に関する疑問を解決しておきましょう。

泉や銭湯に行くと、いろんな人がやってくる場所なので、マナーが必要になります。

たとえば、入る前にかかり湯をしたり、体を洗ってから湯船につかったりするような配慮ですね。

こういう決まりがあったりするわけです。

 

これもお風呂の決まりです。

 

自宅でお風呂に入るときも、知っておくと良いことがある、マメ知識があります。

 

お風呂に入るときには、かけ湯をします。

これは、体を守るためです。

 

体温とお風呂の温度差が大きいと、ざぶんとつかると体がビックリしてしまいます。

湯船に入ったとき、体がピリピリしますよね。

 

また、心臓にも負担が大きくなります。

そこで、おすすめの順番があります。

 

まずは足先にかけ、次に足全体、腕、肩から全身にお湯をかけていきます。

 

これでだんだんとお風呂のお湯になれていくのと併せて、全体の汚れを落とすこともできます。

 

かかり湯をしたら、湯船に入りましょう。

 

寒い時期なら、髪や体を洗う前に、いったん湯船に入り、体を温めると良いでしょう。 

ひとまず体を温めたら、外に出て体を洗います。

 

これにも、おすすめの順番があります。

 

というか、お風呂に入る前からの話になってしまうのですが、まずクレンジングします。

それから脱衣、お風呂に入ってかかり湯、体を温めてから洗いに入ります。

 

お風呂に入りながら洗顔をすると、体を洗うときの雑菌がついてしまうおそれがあるので、おすすめできません。

 

また、ついつい熱いお湯を出してしまいがちです。

 

熱いお湯で洗顔すると、お肌に必要なうるおいまで洗い流してしまいます。

 

なので、湯の温度を調整できる入浴前に洗顔するのが良いのです。

ちなみに、洗顔に適する温度は、ぬるま湯。

 

冷たすぎても皮脂が落ちにくいし、熱すぎると落としすぎてしまうので、ぬるいくらいのお湯がちょうどいいのです。

 

それから、いったん湯船につかって、出た後はまず、髪を洗います。

 

そして再び湯船に。

温まったら次に体を洗います。

そして湯船につかり、温まったところで、出ます。

湯船には3回つかる計算になります。

 

お風呂上りにもう一度、洗顔をするのもおすすめ。

最初のときには落ちなかった汚れが、お風呂につかることで毛穴が開き、落としやすくなるのです。

 

ちなみに、髪を先に洗うのは、ちゃんと理由があります。

 

シャンプーやトリートメントを使うと、背中にかかってしまいます。

最後に髪を洗うと、このシャンプーやトリートメント分をきちんと落とさず出てしまうおそれがあります。

 

まず髪、それから体を洗うようにすると、背中まできちんと洗い流すことができて、よいのです。

 

シャンプー分が背中に残ったままだと、背中ニキビの原因になるのでご注意を。

 

 

3. 半身浴のススメ

 

お風呂は体の汚れを洗い流すだけではなく、いろいろな美容効果があります。

おすすめはシャワーではなく、湯船につかること。

 

湯船につかることで、リラックス効果が得られます。

好きなアロマオイルや入浴剤を使うと、よりリラックス効果が高まりそうですね。

 

また、湯船につかっていると、体が温まるので、血行促進効果があります。

お肌に栄養が行き渡り、代謝も上がるので、美肌に役立つのです。

体があたたまって毛穴も開くので、洗顔で汚れをしっかり落としやすくなります。

 

さらにはその後のスキンケアでも、美容成分が浸透しやすくなります。

 

良いことずくめですね。

 

そして、そんなメリットいっぱいの入浴効果をさらに高めてくれるのが、半身浴です。 

 

バスタイムをとことん活用するなら、半身浴がおすすめです。

半身浴にすれば、入浴時の心臓や肺への負担を軽くすることが出来ます。

だから老廃物を排出しやすくなるのです。

 

毎日は難しくても、週に数回は、湯船につかるよう、習慣づけたいです。

半身浴をするには、

 

34度~40度くらいのお湯

みぞおちくらいまでの湯量にする

 

のがポイント。

熱すぎるお湯は、半身浴には向きません。

 

また、湯量を心臓よりも下にすることで、長時間入浴しても、内臓に負担がかかりにくくなります。

 

半身浴にすると、身体の上半分は常に、お湯から外に出ていることになります。

だから、身体が冷えてしまうかもしれません。

 

それを防ぐために、肩からタオルをかけるなどすると、良いですね。

 

お風呂の温度を室温に近づけることも大切です。

お風呂をためるときには、わざとフタを開けて、浴室全体をあたためるようにすると良いでしょう。

 

どうしても温度が上がらない時には最後の手段、電気ストーブを脱衣所に持ち込み、ドアを開けながら放熱するのもアリです。

 

いずれにせよ、快適に半身浴できる環境をつくることが大切です。

半身浴は、繰り返しで体を温めていきます。

ぬるめのお湯に20分浸かり、15分程度休憩して、また浸かる。

これを繰り返します。

 

一番大切なのは、気持ちよく行うこと。

苦痛だったり、ガマンしないといけないようなら、方法を見直しましょう。

時間がたつのを時計とにらめっこ、なんて辛すぎますよね。

 

リラックスできる方法を自分で考えましょう。

 

たとえば、お風呂でできるパックをしたりするのも良いですね。

半身浴の間の20分を、ムダな時間を思わないような工夫です。

 

お風呂の中で行うストレッチでも良いでしょう。

お風呂の中だと、水圧の中でストレッチするので、お部屋でやるのとはまた別の効果が得られます。

 

雑誌や本を読んだり、好きな音楽を聞くのも良いですね。

 

ちなみに、お風呂に雑誌や本を持ち込むのなら、短編小説がおすすめです。

続きが気になって、ついつい時間オーバーしてしまうのを避けられるからです。星新一なんて、いいんじゃないでしょうか。

防水デッキや防水スピーカーつきの音楽装置なら、お風呂にも安心して持ち込めます。

 

4. お風呂でダイエット

 

寒い季節はお風呂が大好きになる季節でもあります。

 

湯船につかると、体を芯から温めることができます。

寝つきが良くなるし、不眠がちな人なら、お風呂に入るのを習慣化することで、改善できるかもしれません。

 

少なくと、睡眠導入剤を増やすよりは、ずっと健康的です。

 

しかしお風呂の良いところは、体を温められること、よく眠れるようになることだけではありません。

 

ダイエットにも効果があるんです。

 

とはいっても、お風呂に長い間使って、汗を出して、ダイエット! というわけではありません。

 

長くお風呂に入って、たくさん汗をかくと、体重が減っていたりするので、「ヤセた!」と思いがちですが、実はこれは、体の水分が抜けただけ。

水分補給すれば、すぐにもとに戻ります。

 

私がオススメなのは、身体の洗い方で行うダイエットです。

 

一日の汗や皮脂、汚れを落とすために、体は毎日洗うものです。

そのときに、洗い方を工夫することで、ヤセられるのなら、嬉しいですよね。

 

おすすめな方法をご紹介します。

 

女性は男性とは、脂肪の質が違います。

女性には、流動脂肪というものがついています。

この脂肪は、男性に比べて動きやすいという特徴があります。

 

ブラジャーをつけるときに、背中のお肉を前に持ってきて入れると、いずれ胸のお肉になる、という話を聞いたことはありませんか?

流動脂肪のお話、これと通じているのかもしれません。

 

お尻のお肉は、流動脂肪を語るときに、もっとも顕著な例と言えます。

下着にはお尻全体をすっぽりと包み込むものがおすすめです。

小さくて支える力の小さな下着だと、お尻のお肉が太ももに流れていってしまいます。

ついには、どこからがお尻? と思ってしまうような状態になるおそれが。

お尻と太ももの境があいまいになってしまいます。

 

これは、重力とも関連しています。

重力の力により、私たちの体は下に、下にひっぱられています。

 

だから、放っておくとどんどん下がってしまうのです。

体の洗い方に気を付ければ、流動脂肪をうまくコントロールできます。

 

すぐに劇的な効果は得られませんが、だんだんと上向きに変化していくかもしれませんよ。

お風呂で体を洗うときには、上に、上に洗うことを意識しましょう。

 

毎日これをしていくことで、徐々に変動していくはずです。

手足の先から、身体の中央に向かい、くるくると円を描くようにして洗っていきます。

 

お尻なら、太ももの部分に流れているお肉を、上にあげていくようなイメージです。

腕は、手先からはじめ、円を描きながら徐々に二の腕へと上がっていきます。

脇や胸に移動。

このとき、力を込めずに、優しく洗うようにしましょう。

 

上に持って言いたいと思うと、ついつい力が強めになってしまいます。

でも、強すぎる刺激は、お肌を傷めてしまうので、おすすめできないのです。

 

スポンジも硬いものよりは、柔らかいものを使うのがおすすめです。

手で洗うのがベストかもしれません。

 

 

5. お風呂の中で、これだけは避けたい

 

お風呂は一日のリラックスタイム。

一日の疲れが吹っ飛ぶ時間です。

 

半身浴をすれば、体をじっくり温められるので、より効果的になります。

血行が促進して、新陳代謝のはたらきが高まります。

 

だから、美肌効果が高まります。

 

老廃物が排出されやすくなるので、お肌がキレイに、イキイキしてきます。

体をじっくり温めると、寝つきもよくなります。

 

私たちの体は、一度体温が上がり、徐々に下がっていく過程で、眠りに入っていきます。

なので、お風呂で体を温めてあげると、眠りにつきやすくなり、ぐっすりと朝まで快眠できます。

 

翌朝のスッキリ感が違うのも、湯船につかってお風呂に入るだいご味と言えるかもしれません。

 

お風呂に入るときは、なるべく良い効果が現れるようにして入りたいものです。

 

次に挙げるようなことをしてしまうと、せっかくのバスタイム効果が半減してしまうので、避けたいところです。

 

熱すぎるお湯に入る

 

江戸っ子なみに熱いお風呂が好き、という人、多そうです。

熱いお風呂に入ると、体がジャーン! と温まるので、爽快であることは、たしかです。

 

しかし熱すぎるお湯は、皮脂膜まで落としてしまいます。

お湯には油分を落とす力があります。

 

なので、クレンジングのときには温かいお湯を使うのが基本です。

 

でも、熱すぎるお湯を使ってしまうと、メイク分や余分な皮脂だけではなく、お肌に必要な皮脂膜まで洗い流してしまいます。

 

お肌の乾燥が進み、カサカサになってしまいます。

また、熱いお湯だと、ゆっくりつかることが出来ませんよね。

せっかくのリラックスタイムなのに、もったいないです。

 

お湯の中でツボ押しする

 

これは一見良さそうに思えますが、違います。

 

お風呂の中でのツボ押しは、危険です。

 

お風呂の中は、外ではなく、水の中です。

だから水圧がかかってしまいます。

 

そんな中で、自己流のツボ押しをしてしまうと、かえって状況を悪くさせてしまう恐れがあります。

足が疲れてつらいときは、さする程度にしておきましょう。

さする程度でも、お湯の中なので、血行が促進されやすくなり、疲れもとれます。

 

体や髪を洗う温度と顔にかける温度を同じにする

 

これはゼッタイ、NGです。

顔には、体を洗うときよりも低い温度のお湯をかけるようにしましょう。

体の皮膚と、顔の皮膚の厚さは違います。

 

顔の皮膚のほうがずっと、薄いです。

 

その分刺激も受けやすくなります。

顔に体のときと同じ温度をかけてしまうと、皮脂が落ちすぎてしまい、乾燥がすすみます。

 

頭や体にかけたお湯の温度で、そのまま顔を洗う、なんてことは避けたいですよ。 

バスタイムは、汚れを落とすだけではなく、自分を磨くための大切な時間です。

だからこそ、メリットを受けやすい状態で入りたいですね。

ちょっとしたことに気を付けることで、バスタイム効果はグンと高まります。

お風呂にじっくりつかりたい季節だからこそ、キレイのためのケアもじっくり行えるのです!

 

 

意外に知られていない?食べ過ぎると逆効果な食材5選

健康

健康に良いからといって食べ過ぎてしまうと、逆に体調不良が起こる食べ物があります。

 

健康に良いと言われると、ついつい食べ過ぎてしまったり、単純に美味しいからたくさん食べたりしてしまうことがありますよね。

しかし、これから紹介する5つの食材については、特に食べ過ぎに気を付けなければいけません。

 

今回は、食べ過ぎると体調不良に陥ってしまう可能性が高い食材を5ご紹介します。

 

 

豆腐

 

大豆イソフラボンが豊富に含まれており、特に女性のための健康食として知られている豆腐は、食べ過ぎないように気を付けなければいけません。

 

カロリーも低く、腹持ちがいいため、ダイエット食としても用いられることが多いです。

しかし、豆腐を食べ過ぎることで大豆イソフラボンを過剰に摂りすぎると、子宮内膜増殖症と言う症状が出てしまう恐れがあります。

 

また、過剰に大豆イソフラボンを摂取することで、鉄分が体内に吸収されにくくなるため、貧血が起こる可能性が高いです。

 

 

ほうれん草

 

鉄分補給の野菜として有名なほうれん草も、食べ過ぎると不調が起こります。


ほうれん草には、シュウ酸塩と言う腎臓結石の原因になる成分が含まれています。

 

過剰に食べない限りは問題はありませんが、食べすぎると腎臓結石を患うリスクが高まります。

 

ほうれん草には、ビタミンや鉄分、食物繊維や植物性タンパク質など健康に役立つ栄養素がたくさん含まれているので、食べ過ぎない限りは健康に良い野菜です。

 

 

トマト

 

リコピンがたくさん含まれていることで、美白対策やアンチエイジングに役立つと言われているトマトも、食べ過ぎると体調不良を起こしてしまいます。

 

トマトは食べると酸っぱいですね。
甘いトマトもありますが、ほとんどのトマトが酸っぱいです。

 

それは、クエン酸などの酸が含まれているからです。

 

適量を食べている限りでは問題はありませんが、クエン酸などを取りすぎてしまうと、食道や胃腸が荒れやすくなります。

すると、食道がんのリスクが高まるため、食べ過ぎに気を付けなければいけません。

 

 

えごま油

 

調理する時の油を変えて、健康維持に努める人が増えています

ダイエットだけでは、なく健康の観点からも食事で使う油が注目されていますね。

 

中でも健康志向の人に人気なのが、えごま油です。

 

えごま油には、血液をサラサラにする効果がありますが、摂りすぎると逆に血流が悪くなってしまう可能性が高いです。

 

それは、えごま油を摂りすぎることで、血管の内壁に油が付着してしまうからです。

すると、動脈硬化起こしやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。

 

 

納豆

 

納豆も、健康志向の人に人気な食品のひとつです。

 

納豆には、高い抗酸化作用を持つセレンという成分が含まれています。

セレンを過剰に摂取すると、吐き気や嘔吐が起こる可能性が高く、重症の場合は肝機能不全などを引き起こすケースがあるので要注意です。

 

 

花粉症、対策はこの点に注意しよう

健康

1. 花粉症は誰でもなる可能性がある

 

コロナ禍ですが、またまた、花粉症シーズンがやってきます。

 

花粉症は、アレルギー体質である、ないにかかわらず、誰でもかかる可能性のある疾患です。

 

花粉症のシーズンには、きちんと対策をして、なるべく症状が起きないようにしたいものです。

花粉症は、スギが一番有名ですが、ほかにもマツ、ブタクサなどでもかかるものであり、人により、アレルゲンはさまざま。

花粉を鼻からのど、目から取り込むと、体の免疫機能が反応して抗体をつくり、再び花粉が吸いこまれると、その抗体が異物として反応して、ヒスタミンなどの物質を放出します。

このヒスタミンにより、神経、粘膜の血管が刺激されて、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れます。

 

アレルギー体質の人は、もともと花粉症にかかる可能性が高いです。

しかしアレルギー体質でなくても、ずっと花粉を吸い込み続けていることにより、体の一定の許容量を超えるときに、突然花粉症を発症してしまいます。

ある日突然発症してしまう、そこに花粉症の恐ろしさがあります。

 

花粉症が増えている原因は、食生活の問題、大気汚染、ストレスなどが大きく影響していると言われています。

また、戦後にスギを多く植林して、花粉飛散量が増えたことも、その理由として挙げられています。

 

花粉症の大きな原因として、食生活の問題が言われています。

花粉症のアレルゲンは花粉です。なにかの食べ物が原因で発症することはありません。

しかし、仕事が忙しくて、睡眠不足になっていたり、ストレス過多の状態だと、きちんとした食事がとりにくくなります。

生活リズムが崩れたり、食生活が乱れて栄養が偏ってしまったりしがちです。

すると、自律神経が乱れて免疫機能が正常にはたらかなくなり、花粉症の症状が出やすくなってしまいます。

睡眠不足や食事が偏っていると、風邪を引いたり、疲れやすくなったりと、体に不調が起きやすくなりますが、花粉症の症状の出方もこれと同じです。

自分の体の状態を見て、ひどくなる前に生活を規則正しいものに替えていくことが大切です。

 

戦後、日本人の食生活は欧米化が進みました。

肉類の摂取量が増えて高たんぱく、高カロリーの食事が多くなっています。

そのような食生活の変化も、花粉症と関連があると言われています。

 

脂肪分の多い肉類は、アレルゲンではありません。

しかし、長い間にわたて、高たんぱくで高カロリーな食事を続けていると、体質的に、花粉症になりやすくなると言われています。

 

花粉症の症状が出てしまったら、できるだけ高カロリーになりがちな食事は控えるようにしましょう。

なるべく、低カロリーで栄養バランスの整った和食中心のメニューに切り替えるべきです。

そしていろいろな食べ物をバランスよく組み合わせて、さまざまな栄養素がとれるように気を付けてみてください。

地道ですが、規則正しい食生活を続けていくことで、徐々に花粉症の症状は改善されていくでしょう。

 

2. 花粉症の症状が出たら控えたい食材

 

花粉症の症状を抑えるには、バランスの良い食生活をするのが効果的です。

そのためには、タンパク質の摂り方には注意したいです。

 

タンパク質は、免疫機能を高めるために必要な栄養素です。

しかし、摂りすぎると免疫機能が過剰にはたらき、症状が出やすくなります。

花粉症が気になる季節は、高カロリー食にならないようにしましょう。

 

脂肪分の多い肉類は避けて、赤身の肉やささみ、魚をより多く食べるようにしましょう。青魚には不飽和脂肪酸のEPA、DHAが含まれています。

これらは、アレルギー症状を抑えるはたらきがあることが分かっています。

 

甘いものも控えたいです。

ケーキやアイスクリームなどの甘い食べ物は、食べ過ぎると炎症を起こしやすくなると言われています。

 

甘いもの、冷たい食べ物は食養生では「陰性」にカテゴライズされています。

体を冷やすので、血行を悪化させ、症状を悪化させます。

体が冷えると、免疫力が低下しやすくなるのも、花粉症を考えると控えたいです。

 

お菓子の他にも、コーヒー、南国系の食べ物、牛乳なども体を冷やす傾向があるので、症状がひどいときには控えるようにしましょう。

アルコールや香辛料などの香辛料も控えたいです。

 

唐辛子など、辛味の強い香辛料をたっぷり使った食品、アルコールなどはそれそのもので花粉症を引き起こすことはありません。

しかし、香辛料は、粘膜の毛細血管を刺激して、鼻水が出やすくしてしまいます。

花粉症に有効だと言われているアルコールが発売されています。

 

しかしやはり、アルコールは刺激物質ですから、アルコールである以上、ほとほどにとどめておいた方がよいでしょう。

タバコの煙に含まれる有害物質は、鼻の粘膜を刺激して、体内の活性酸素を増やしてしまいます。

これが花粉症の症状を悪化させるもとになります。

 

タバコは控えるようにしたいものです。

 

反対に、花粉症の時期はぜひ摂りたい栄養素というのがあります。

それが、ビタミンとミネラルです。

ビタミンやミネラルは、体の機能をスムーズにはたらかせてくれます。

とくにビタミンB6は、免疫機能を正常にさせる効果があります。

 

ビタミンB6が不足すると、アレルギーが出やすくなります。

花粉症の症状である鼻、眼の粘膜の炎症やかゆみは、活性酸素が増えるとひどくなりやすいです。

このため、ビタミンC、A、Eなど、抗酸化作用のあるビタミンを摂取すると、症状の出方を抑えやすくなります。

 

ミネラルでは、亜鉛がぜひ摂取したい成分です。

亜鉛は不足すると免疫機能が低下してしまいます。

加工食品の添加物には、亜鉛の吸収を阻害するものもありますので、花粉症シーズンは加工食品をなるべく抑えたいものです。

加工食品は、亜鉛を吸収させにくくする以外に、活性酸素を増やしてしまう要素があります。

 

体内で活性酸素が増えると、花粉症の症状が出やすくなります。

加工食品ではなく、生鮮食品を食べるようにしましょう。

 

3. 花粉症シーズンは果物とリノール酸に要注意

 

野菜や果物には、ビタミンやミネラル、活性酸素の増殖を抑える抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。

しかし、花粉症になると、果物アレルギーになりやすいと言われています。

特定の食べ物を食べると、ノドや唇、舌のかゆみ、痛み、消化器系の症状が出やすくなります。

花粉症の鼻水、せき、目のかゆみのほかに、果物アレルギーの症状も出て来てしまっては困りますから、花粉症シーズンは果物を控えたいです。

 

リノール酸にも要注意です。

リノール酸は、植物油に含まれています。

リノール酸は以前、コレステロールを下げる作用があるとかつて言われていました。

しかし現在では、リノール酸を摂りすぎるとアレルギー症状を促進することが分かっています。

リノール酸は必須脂肪酸です。体に無くてはならない栄養素です。

しかし、現代人は普通に生活しているだけで、摂りすぎてしまう傾向があります。

だから無理に摂る必要はないのです。

揚げ物、マヨネーズ、ドレッシングなど植物油を多く使った料理は、食べ過ぎないようにするのが無難です。

 

逆にアレルギー予防に役立つ脂肪酸は、α-リノレン酸です。

体内でEPA、DHAに代謝されます。

α-リノレン酸は、しそや、フラックスシードの油に含まれています。

酸化しやすい油なので、加熱はせず、サラダのドレッシングなどで使うと良いでしょう。

花粉症シーズンになると、「これは効くらしい」という民間療法の情報がさかんに飛び交います。

花粉症などのアレルギー症状は、慢性的な疾患です。

だから、病院に通っても完治せず、民間療法を試す人が多いのでしょう。

 

民間療法は、口コミで効果を判断するしかありません。

患者自身の評価ということになり、科学的検証はありません。

 

だから、有効率が高いものでも、逆に効果が認められなかったとい結果が出ているものも多いのです。

鼻スチーム療法は、温度を守れば副作用もなくて、一時的効果は得やすいです。

妊婦さんなど、お薬を飲みたくない人には適しているかもしれません。

しかし、なかにはリバウンド現象により、一過性に鼻閉がひどくなる場合もあるようです。

利用するときには、注意が必要です。

 

花粉症を緩和するためには、食生活を規則正しい、バランスのとれたものにすることと同時に、花粉症に役立つとされる食材も、あわせて意識して取り入れるようにすると良いです。

たとえば、花粉症にはポリフェノールが効くといわれています。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、それが花粉症の症状を抑える効果があるとされているのです。

 

ほかにも、レモンバームティーや、ロズマリン酸も、つらい花粉症の症状を改善するのに役立つとされます。

つらいシーズンだからこそ、乗り切るための対策をいろいろととっておきたいものです。

食事で体の中から改善していけば、花粉症用の薬を飲んで症状を抑えるよりも、より根本的な治療につながりやすくなるでしょう。

 

4. ロズマリン酸で花粉症を緩和する

 

植物に含まれているポリフェノールが、花粉症の症状の改善に役立つといわれています。

その中でも、シソ科のハーブに含まれるロズマリン酸は、花粉症を抑えるものとして注目されています。

ロズマリンは、植物性の化学物質、ファイトケミカルの仲間です。

シソ科の植物に含まれているポリフェノールのひとつです。

 

ロズマリン酸は、過剰になっている免疫反応を正常に戻してくれると言われています。

ステロイド剤に代わる、副作用のないアレルギー軽減物質として、期待されているのです。

シソには花粉症改善に効果があると言われています。

このシソにも、ロズマリン酸は豊富に含まれています。

花粉症と活性酸素の研究では、ロズマリン酸の花粉症をおさえる効果が確認されています。

 

花粉症と活性酸素の研究に携わる一石英一郎氏(東北大学 未来科学技術共同研究センター 量子生命反応工学創製部門/医学博士)は、抗酸化活性が大変強いシソエキス中のロズマリン酸が花粉症に実際に効果のあることを証明した、と報告しています。

ヒトの実験では、ロズマリン酸50mgを摂取すると、効果が確認されています。

ロズマリン酸50mgというのは、赤シソでいうと、20枚程度となります。

 

ロズマリン酸は、青シソよりも、赤シソの抽出液のほうが、より効果が大きいといわれています。

赤シソは、市販される時期が限定されています。

また一度にたくさん食べるのも難しいです。

そこで、梅干しを漬けるタイミングで、赤シソジュースをつくっている、という人がいます。

このように、タイミングを合わせて作っておくと良いのかもしれません。

 

赤シソが市販されるのは6月ごろで、肝心の春先からの花粉症対策として使うことができません。

そこで、市販のシソジュースを飲むと良いかもしれません。

すでにできているので、買ったらすぐに飲めるのが良いです。

 

沖縄のクミスクチンというシソも、花粉症に効くのではないかと注目されています。

クミスクチンは、沖縄に古くから伝わる三大薬草の1つです。

シソ科の多年草で、ロズマリン酸が豊富に含まれています。

花粉症対策のお茶として、メディアで紹介されることが多い植物です。

ハーブではほかに、シソ科のローズマリー、レモンバームも、豊富にロズマリン酸が含まれていますからおすすめです。

ハーブティーとして、水分補給のときに飲むと良いですね。

 

花粉症の症状の強さは、活性酸素と大きな関わりがあることが分かっています。

活性酸素を抑えることができれば、花粉症予防にも役立つようになります。

予防対策として、ロズマリン酸は意識して摂取しておきたい成分です。

 

つらい花粉のシーズンはあわせて、花粉がつきにくいようにジャケットを羽織ったり、マスクやメガネでガードしたりして、花粉が体内に入り込まないようにすることも大事です。

家の中に入る前に、玄関でパンパンと花粉を落としてから入るようにするといいですね。

 

5. 乳酸菌が花粉症に効くらしい

 

最新の研究により、乳酸菌が花粉症に効くらしいということが分かってきました。

それには、アレルギーのもとになる「IgE抗体」が関係しています。

花粉症は、花粉というアレルギー高原が粘膜に付着し、体がこれを異物と捉え、IgE抗体をつくることで発症します。

体内で花粉のIgE抗体ができると、花粉症予備軍です。

 

花粉症の血液検査では、血液中のIgE抗体数を調べてアレルギーの目安にすることがあります。

花粉症予備軍になったら、その30~50%が発症すると言われています。

なぜ予備軍から発症に移行するのかというメカニズムは、まだ明らかになっていません。

しかしともかく、発症の過程はIgE抗体が関わります。

 

IgE抗体は、粘膜などにある肥満細胞に取りつきます。

取りついたIgE抗体に、アレルギー抗原である花粉が付着します。

肥満細胞からヒスタミンやロイトコリエンなどの化学伝達物質が放出されると、神経や血管を刺激し、鼻水、目のかゆみなどの花粉症の症状が現れます。

 

なぜ、IgE抗体が多く作られるとアレルギーが発症するのでしょうか。

アレルギー高原の花粉が体内に侵入すると、「ヘルパーT細胞」という細胞が花粉の存在を知ります。

ヘルパーT細胞は、アレルギーを発症させるカギとなります。

ヘルパーT細胞には、Th1とTh2という2種類があり、普段はお互いに均衡を保っています。

 

Th1細胞は、細菌感染に対応し、Th2細胞は抗体をつくることに関係します。

Th2細胞が過剰になると、分泌される物質により、IgE抗体がつくられます。

花粉侵入の合図があると、体内でTh2細胞が過剰に増えて、Th1とTh2のバランスが崩れます。

IgE抗体は多く放出されてアレルギー症状になるのです。

 

そうしたことを踏まえ、ヨーロッパでは、アレルギー性の湿疹を対象に、腸内細菌とアレルギーの研究がさかんに行われています。

乳酸菌を与えることで、崩れてしまったTh1細胞とTh2細胞のバランスを元に戻せるのではないか、という研究が進められています。

 

2004年頃からヒトへの臨床試験も行われ、一部の乳酸菌がTh1細胞を活性化させて、Th2とのバランスを均衡に戻してくれることが分かっています。

日本でも、崩れてしまったTh1とTh2の細胞のバランスを整えるための乳酸菌の研究が行われています。

この流れでいうと、将来的には、アレルギー症状を緩和させてくれる乳酸菌が特定されるかもしれません。

 

ヨーグルトが花粉症に効くらしい、というのは良く言われることですが、それには、一部の乳酸菌を含むヨーグルトが、IgE抗体が増えにくい環境にしてくれる、ということによるのかもしれません。

花粉症の症状はつらく、どのような対策が効きやすいのか、というのも個人差があるものです。

いろいろ試してみて、自分に合いそうな対策を調べてみるのも良いかもしれませんよ。

 

 

オリゴ糖とその効果、便秘解消

サプリメント - 健康

1. オリゴ糖とは

 

オリゴ糖とはビフィズス菌のえさとなって、腸内環境を良くしてくれるものです。

オリゴ糖と一口に言っても、色々な種類があります。オリゴ糖というのはそもそも、「3種類以上の糖分が結びついてできたもの」という意味だからです。

代表的なオリゴ糖については以下の通りになります。

 

ガラクトオリゴ糖

 

牛乳に含まれる乳糖とガラクトースが結合してできたオリゴ糖です。

乳糖をアルカリ処理することで、作られます。

砂糖の40%くらいの甘味があります。

 

イソマルトオリゴ糖

 

みそやしょうゆ、はちみつなどに含まれるオリゴ糖です。

安価なオリゴ糖シロップが売られていますが、こうしたものは、このイソマルトオリゴ糖から作られたものが多いです。

甘みは砂糖の半分くらいで、熱や酸にも強いです。

料理につかいやすく、摂取しても虫歯になりにくいのがメリットです。

 

フラクトオリゴ糖

 

玉ねぎやごぼう、アスパラガスなどに含まれています。

イソマルオリゴ糖よりも少し高いですが、シロップ状のものがよく販売されていますね。

オリゴ糖はいずれも、砂糖に比べると同じ重さで比べた場合、カロリーは半分くらいになるものがほとんどです。

 

しかし、低カロリーだし、健康にもいいから、大量にオリゴ糖を使っていいのかというと、そうでもありません。

オリゴ糖はカロリーが低い分、甘味も少ないです。

だから、砂糖と同じくらい、それ以上の甘味をだそうとすると、摂取カロリーが砂糖とそれほど変わらなくなってしまいます。

 

オリゴ糖は、ビフィズス菌のえさになるまで体内で吸収されにくいという特性があるので、実際のカロリー表記よりも実際の吸収カロリーは少なくなります。

しかし、砂糖よりは低カロリー、低吸収ということにすぎないのです。

オリゴ糖だから、いくら食べても太らない! とは思わないようにしましょう。

 

砂糖がわりに、オリゴ糖を使えるところは使う、というようにすることで、全体の糖分摂取量を、あまり増やしすぎないようにすることが大切です。

 

オリゴ糖は、便秘解消のためには、ぜひ摂取したいものです。

でも、便秘解消のためだからと、オリゴ糖を大量に摂取していたら、太ってしまった! なんてことは無いようにしたいですね。

もちろん、便秘解消のためには、オリゴ糖の摂取と、食物繊維の摂取の両方を行っていく必要があります。

 

これらにより、善玉菌を増やして、腸内環境を整えることができるようになるのです。

オリゴ糖は、スーパーマーケットなどで、甘味料として売られています。

砂糖替わりに、料理の甘味のかわりに使うのもいいですし、ヨーグルトにかけたりして使うのも良いでしょう。

 

また、通販などで、甘味のないオリゴ糖と言うのも売られていたりします。

こうしたものを選ぶと、カロリーオーバーを気にすることなく、腸内環境改善に役立てられますね。

サプリメントになっていて、コーヒーや料理に溶かして使うものなどがあります。

 

 

2. オリゴ糖の効果

 

オリゴ糖は、善玉菌のえさとなり、善玉菌を増やして、元気にするという効果があります。

善玉菌の代表格となるのがビフィズス菌です。

ビフィズス菌は、オリゴ糖と一緒に摂ると良い、と言われています。

オリゴ糖はその名の通り、糖分です。

 

他にもいろいろな糖分があるのに、なぜオリゴ糖がいいと言われているのでしょうか。

その理由は、腸まで届いて、ビフィズス菌のえさになれるからです。

 

他の糖では、このはたらきをすることができません。

糖分というのは、どれも同じような構造をしているわけではありません。

オリゴ糖は、他の糖分よりも、構造が複雑だったりします。

オリゴ糖は、複数の糖分で」が結びついてできているからです。

果糖やブドウ糖、ガラクトースなど、3種類以上の糖分が結びついて、オリゴ糖になります。

 

複数の糖分が結びついてオリゴ糖になることは、メリットがあります。

単体構造の他の糖分と違い、消化されにくいのです。

消化されにくいので、腸までしっかり届くんですね。

腸にオリゴ糖が届くと、ビフィズス菌が食べてくれます。

オリゴ糖は、ビフィズス菌の大好物です。悪玉菌はオリゴ糖が好きではないので、あまり食べません。

 

腸内環境を改善しようとして、オリゴ糖ではなくビフィズス菌そのものを食べる、という方法があります。

 

例えば、ヨーグルトにはビフィズス菌が含まれています。

 

だから毎朝ヨーグルトを食べて便秘解消に努めている、という人も多かったりします。

でもビフィズス菌は、死滅しやすいので、せっかくヨーグルトを食べても腸に届く前に死滅して、働かなくなってしまっていることが多いです。

だから、腸まで生きていることの難しいビフィズス菌そのものを摂取するよりも、腸内にいるビフィズス菌のえさになるオリゴ糖、腸に届くまで消化されにくいオリゴ糖を摂取したほうが、便秘解消には役立てやすいということが言えます。

オリゴ糖は、善玉菌しか食べないものですから、効率よくビフィズス菌専用のエサとすることができます。

 

ビフィズス菌そのものが元気になるだけではなく、腸内でその数を増やすことが一番です。

 

ビフィズス菌を元気にするエサとしては、オリゴ糖が一番注目されています。

オリゴ糖は、ビフィズス菌を元気にするというアシスト役を果たします。

オリゴ糖がなければ、ビフィズス菌はひとりでがんばらないといけなくなってしまいます。

 

ビフィズス菌そのものにゲンキがなくなってしまいます。

よほど多くの数を摂取して、頑張らない限り、悪玉菌に勝つことはできなくなるのです。

仮に、一時的にビフィズス菌をたくさん摂取しても、腸内での寿命が短いので、オリゴ糖というエサをもらって増殖できなければ、すぐ不足してしまいます。

 

もちろんその逆も言えて、ビフィズス菌がほとんどいない状態でオリゴ糖だけを摂取しても、エサだけ余るという状態になってしまいますから、ビフィズス菌とオリゴ糖、両方を摂取することが大切と言えます。

 

3. オリゴ糖を食事に取り入れて便秘解消!

 

オリゴ糖は、腸内に届いてビフィズス菌のエサになるものです。

だから、摂取することで腸内環境が正常化されて、便秘解消に役立ちます。

オリゴ糖をどんどん摂取して、お通じをスムーズにしたいですね。

オリゴ糖をムリなく摂取するのには、砂糖の代わりに使う、というのが一番手軽です。

コーヒーや紅茶に入れて飲むという方法です。

でも、それ以外にも、いろいろな方法で、オリゴ糖を摂取する方法はあるんです。

たとえば、料理に使うという方法です。

 

毎日の食事を使う時に、オリゴ糖を使います。

オリゴ糖は料理に使いやすい甘味料ですから、どんどん使っていただきたいです。

オリゴ糖の多くが、砂糖と同じくらいから、それ以上に熱に対して強く、安定性がある、という特徴があります。

 

加熱する料理に使っても味が変わらず、糖度も落ちません。

だから、料理でも砂糖の代わりに使える、というわけです。

他の甘味料ではこうはいきません。

 

果糖や人工甘味料のアステルパームなどは、熱に弱いです。

オリゴ糖を料理に使う具体的な方法ですが、ごく普通に、砂糖の代わりに使うという方法があります。

 

オリゴ糖は砂糖よりも甘味が弱いので砂糖よりも少し多めに入れると良いですね。

みりんの代用としても使えます。

オリゴ糖と料理酒を足せば、みりんに近い味になります。

砂糖やみりんを使うメニューは煮物系で多いので、煮物にはオリゴ糖を必ず使うようにするだけで、かなり摂取できるようになります。

 

オリゴ糖をご飯に入れることもできます。

ポイントは、炊飯器に水をいれるとき、オリゴ糖をよく混ぜ、完全に溶かしてから入れる、ということです。

それさえ守れば、あとは普通に炊飯しても大丈夫です。オリゴ糖入りのごはんは、やさしい甘みが出て、ご飯のおいしさを引き立ててくれます。

味の面でも、よりよくなります。

 

オリゴ糖を食事に使う時は、3食で使うようにしましょう。

夕食だけ大量にオリゴ糖を使うよりも、少量でも、3回の食事全てにオリゴ糖を入れたほうが、便秘に効きます。

腸内のビフィズス菌のことを想像してください。

オリゴ糖は、腸内にいるビフィズス菌のエサになるのです。

ビフィズス菌にとって、一度に大量のエサが来るよりも、13回、分けてエサをもらえたほうが、食べきることができるので、ムダになりにくくなります。

 

また、体質によっては、一度に多量にオリゴ糖を摂取してしまうと、おなかがゆるくなってしまうこともあります。

 

食事の糖分の全てをオリゴ糖に変える、と気負って考えすぎず、あくまで毎日の食材の1つの選択肢として、気軽に使うことが、オリゴ糖を食事で使うことによる便秘解消に一番役立つやり方かと思います。

3食で、どれかひとつのおかずまたはごはんでオリゴ糖を使う、と考えておくと、続けやすいのかなということです。

 

ひとつの方法だけで摂取していると、どうしても飽きがくるので、いろいろな方法を試してみると良いですね。

 

4. オリゴ糖とヨーグルトで便秘解消

 

オリゴ糖は腸内環境正常化に役立つビフィズス菌を活性化してくれます。

ビフィズス菌のエサになるので、摂取することで、腸内環境を正常化し、便秘解消に役立つのです。

 

このオリゴ糖と、ビフィズス菌を含むヨーグルトを一緒に摂取することで、便秘解消効果はぐんと高まります。

ビフィズス菌が腸に届いたときに、すぐエサを貰える状態だから、ビフィズス菌にとっては天国の環境です。

 

ビフィズス菌と、無糖ヨーグルトを一緒に食べるようにしましょう。

 

 

無糖ヨーグルトの甘味としてオリゴ糖を使います。

とはいえ、ビフィズス菌は酸に弱いため、胃酸にやられてしまい、腸に届くまでにほとんどが死んでしまう、という欠点もあったりします。

死んでしまったビフィズス菌も、全くムダになるというわけではなく、腸内の掃除にある程度役立ってはくれます。

 

でも、生きたまま届かないと、死んだビフィズス菌は、餌となるオリゴ糖を食べることはできません。

 

普通のヨーグルトだと、だいたいこのような状態になります。

オリゴ糖だけが生き残って、オリゴ糖を食べてくれるはずのビフィズス菌が足りない、せっかく与えたエサがムダになってしまう、ということになります。

そのような事態を避けるためにも、ビフィズス菌を生きたまま腸まで届けられるように工夫されているヨーグルトを選ぶようにしましょう。

 

商品パッケージに「消費者庁許可 特定保健用食品」のマーク、つまりトクホマークが付いているものを選びます。

トクホマークがある上で、「生きたまま腸に届く」と記載されているものを選びましょう。

 

ちなみに、特定保健用食品(トクホ)とは、特定の効果が証明されていて、消費者庁長官がその効果の表示を許可した食品のことを言います。

「生きたまま腸に届く」と記載があるトクホなら、生きたまま腸に届く作用が証明されています。

 

だから信用できるのです。

ビフィズス菌を生きたまま腸に届けられるかどうかで、オリゴ糖のサポート効果も大きく違ってきますから、トクホマークは要チェックです。

 

ヨーグルトと言えば、冷蔵庫に入れて、冷たいまま食べる、というのが一般的ですが、敢えて温かいヨーグルトを食べることをおすすめします。

ある程度加熱することで、腸内に元々存在する善玉菌を活性化させることができるのではないか、というのが近年の研究で明らかにされているからです。

 

オリゴ糖を入れたヨーグルトを、レンジで少し温めてから食べると、効果的かもしれません。

500ワットのレンジなら、ヨーグルト100グラムに対して、だいたい3040秒くらい加熱すると良いでしょう。

 

ヨーグルトに、さらにオリゴ糖をプラスしても良いですね。

腸内で便のかさをふやしてくれる食物繊維を加えて食べれば、便秘解消に、さらに役立てられます。

ヨーグルトによく合う食物繊維入り食品には、バナナやきな粉、ドライフルーツなどがあります。

 

5. オリゴ糖入りスポーツドリンクで便秘解消!

 

暑い日々が続くようになりました。便秘解消も、スカッと気分よくできる方法でやってみたいですよね。

スカッとしたいとき、市販の清涼飲料水に頼るのではなく、自家製のオリゴ糖入りすっきりドリンクを作って、飲んでみると良いかも知れませんよ!

暑い日の定番ドリンクと言えば、スポーツドリンクです。

汗をかくと、対外に出てしまった塩分を補給できます。

そして体に吸収されやすくなります。

 

このスポーツドリンクを、オリゴ糖を使って、自作してみましょう!

 

 

~オリゴ糖入りスポーツドリンクの作り方~

 

材料

 

・水500

・レモン汁または食用クエン酸粉末少々

・オリゴ糖小さじ2

・はちみつ小さじ2

・塩小さじ1/4

 

作り方

 

これらを全て、よく混ぜ合わせるだけで、自家製スポーツドリンクが出来上がります!

この自家製スポーツドリンクには、オリゴ糖だけではなく、はちみつも入れます。

この点について、不思議に思われるかもしれません。

これはなぜかというと、オリゴ糖だけを入れてしまうと、たくさん入れすぎることで、お腹がゆるくなる人もいるからです。

 

スポーツドリンクは、冷たい状態で飲むものです。

冷えると甘味が増すはちみつを使えば、砂糖よりも少ない量でも甘味を感じられるようになります。

 

砂糖よりも低カロリーになる、というメリットがあります。

塩を入れますが、これは天然塩がおすすめです。

天然塩はミネラルが豊富です。

天然塩を使うと、多少のミネラル摂取もできるようになるので、なお良いのです。

暑い日に飲みたいドリンクと言えば、スポーツドリンクのほかに、炭酸飲料が挙げられます。

 

炭酸飲料も普通に買うのではなく、手作りすることができます!

 

~オリゴ糖入り炭酸飲料の作り方~

 

材料

 

・炭酸水

・オリゴ糖

・果糖

・レモン汁

 

作り方

 

それぞれを適量ずつ入れて混ぜるだけで、簡単に炭酸飲料ができます!

レモンスカッシュみたいな味になります。

オリゴ糖入りスポーツドリンクや炭酸飲料なら、飲むのも楽しいし、続けられますよね。続けることが便秘解消の近道となります。

毎日美味しく飲んでいると、知らないうちに便秘解消できていた! というのが最高です。

 

手づくりで炭酸飲料を作ると、香料や保存量、着色料などの添加物を摂取してしまうのを防ぐことができます。

また、市販の炭酸飲料よりも糖分が少ないものができるので、カロリーセーブにもやくだちます。

 

炭酸水を飲むと、便秘解消に役立つので、スポーツドリンクよりも炭酸飲料のほうを、おすすめしたいです。

炭酸を飲むと、胃腸が刺激されて、動きが活発になります。だから、便秘解消しやすくなるのです。

 

腸内で善玉菌のえさになるオリゴ糖と、腸内を活発にする炭酸水の、ダブルの効果で便秘解消できるというわけです。

ただし、腹痛があったり、便秘と下痢を繰り返していたりするような、けいれん性の便秘には、炭酸の刺激は向かないので、飲まないようにしましょう。