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お風呂でダイエット、この際だから知っておきたいお風呂の知識

健康

1. お風呂に入るメリット

 

寒くなってくると、入浴タイムは、ひとつのリラクゼーションタイムです。

寒くてかじかんでしまった体を、お湯があたためてくれます。

 

入浴にはシャワーとお風呂、2種類の方法がありますが、あなたはどちらのほうが好きですか?

私が好きなのは、お風呂。

湯船につかっていると、とてもリラックスできます。

一日のあいだの疲れが、ゆるやかにときほぐされていきます。

「今日もがんばったなあ~」と思えます。

 

帰りが遅い人は、夜ではなく、朝にお風呂に入る、という人もいるかもしれません。

疲れたので、まずはベッドに入って休みたい、ぐっすり眠って、元気が出てから入浴したい、と考えているのかもしれません。

しかし、せっかくお風呂に入るのだから、その本来のメリットを享受できるような入り方にしたいです。

 

毎日お風呂に入っている人は、どのような気持ちで入っているのでしょうか。

私の経験から照らし合わせて想像するに、

 

ゆっくりしたい

そのあとぐっすり眠りたい

疲れたアタマをスッキリさせたい

 

という要素があるのではないかと思います。

 

そしてお風呂はたしかに、これらの欲求を満たしてくれるのです。

 

湯船につかると、メリットはたくさんあります。

 

いつもはお風呂につかる習慣がない人は、いきなり毎日つかるのは大変かもしれません。

でも、せめて週に数回は、湯船につかる習慣をつくってみてください。

 

お風呂につかるメリットは、以下のものがあります。

 

・リラックス効果

・体が温まる

・よく眠れる

・むくみ改善効果

・リラックス効果

 

湯船につかると、体がすごくリラックスされます。

 

仕事の間、緊張していた体と心が、ときほぐされていきます。

解放されていく感じです。

 

冬の寒い気温にさらされていると、身体もちぢこまって、こわばってしまいがちです。

仕事を終えてオフィスを出て、家まで帰る道を歩いていると、体がコチコチに固くなるのが分かります。

 

また、1日頑張ったあなたの体には、汗や汚れ、皮脂がついています。

お風呂に入って、きちんと洗い流してあげましょう。

 

・体が温まる

 

お風呂につかると、血行が良くなります。

全身に血液が巡って、体が温まります。

血液だけではなく、リンパの流れも良くなるので、老廃物が排出されやすくなります。

 

デトックス効果ですね。

 

シャワーでお湯を浴びても、体を温めることはできるかもしれません。

でも、全体をあたためるには、湯船につかるのが良いのです。

 

・よく眠れる

 

不眠に悩む人は多いです。

お風呂にゆっくりつかれば、ぐっすりと眠りやすくなります。

 

体温には、身体表面の体温と、身体の内側の体温の2種類があります。

 

ねむりにつく前、上がった内側の体温が、だんだん下がっていくことで、深い眠りにつきやすくなります。

 

湯船によって、体をすみずみまであたためることで、熟睡できる環境が整えられるのです。

 

翌日目が覚めたときには、疲れがとれてスッキリしてるはず。

 

・むくみ改善効果

 

お風呂にお湯をはり、その中に体をしずめることにより、水圧がかかり、むくみに効きます。

 

 

2. この際だから知っておきたい、お風呂の基礎知識

 

冬になって寒くなると、お風呂が楽しくなってきます。

夏の間はサッとシャワーで済ませていた人も、冬になるとお風呂をためて、ゆっくりつかりたくなります。

 

温泉に行く機会も増えるでしょう。

せっかくなので、お風呂に関する疑問を解決しておきましょう。

泉や銭湯に行くと、いろんな人がやってくる場所なので、マナーが必要になります。

たとえば、入る前にかかり湯をしたり、体を洗ってから湯船につかったりするような配慮ですね。

こういう決まりがあったりするわけです。

 

これもお風呂の決まりです。

 

自宅でお風呂に入るときも、知っておくと良いことがある、マメ知識があります。

 

お風呂に入るときには、かけ湯をします。

これは、体を守るためです。

 

体温とお風呂の温度差が大きいと、ざぶんとつかると体がビックリしてしまいます。

湯船に入ったとき、体がピリピリしますよね。

 

また、心臓にも負担が大きくなります。

そこで、おすすめの順番があります。

 

まずは足先にかけ、次に足全体、腕、肩から全身にお湯をかけていきます。

 

これでだんだんとお風呂のお湯になれていくのと併せて、全体の汚れを落とすこともできます。

 

かかり湯をしたら、湯船に入りましょう。

 

寒い時期なら、髪や体を洗う前に、いったん湯船に入り、体を温めると良いでしょう。 

ひとまず体を温めたら、外に出て体を洗います。

 

これにも、おすすめの順番があります。

 

というか、お風呂に入る前からの話になってしまうのですが、まずクレンジングします。

それから脱衣、お風呂に入ってかかり湯、体を温めてから洗いに入ります。

 

お風呂に入りながら洗顔をすると、体を洗うときの雑菌がついてしまうおそれがあるので、おすすめできません。

 

また、ついつい熱いお湯を出してしまいがちです。

 

熱いお湯で洗顔すると、お肌に必要なうるおいまで洗い流してしまいます。

 

なので、湯の温度を調整できる入浴前に洗顔するのが良いのです。

ちなみに、洗顔に適する温度は、ぬるま湯。

 

冷たすぎても皮脂が落ちにくいし、熱すぎると落としすぎてしまうので、ぬるいくらいのお湯がちょうどいいのです。

 

それから、いったん湯船につかって、出た後はまず、髪を洗います。

 

そして再び湯船に。

温まったら次に体を洗います。

そして湯船につかり、温まったところで、出ます。

湯船には3回つかる計算になります。

 

お風呂上りにもう一度、洗顔をするのもおすすめ。

最初のときには落ちなかった汚れが、お風呂につかることで毛穴が開き、落としやすくなるのです。

 

ちなみに、髪を先に洗うのは、ちゃんと理由があります。

 

シャンプーやトリートメントを使うと、背中にかかってしまいます。

最後に髪を洗うと、このシャンプーやトリートメント分をきちんと落とさず出てしまうおそれがあります。

 

まず髪、それから体を洗うようにすると、背中まできちんと洗い流すことができて、よいのです。

 

シャンプー分が背中に残ったままだと、背中ニキビの原因になるのでご注意を。

 

 

3. 半身浴のススメ

 

お風呂は体の汚れを洗い流すだけではなく、いろいろな美容効果があります。

おすすめはシャワーではなく、湯船につかること。

 

湯船につかることで、リラックス効果が得られます。

好きなアロマオイルや入浴剤を使うと、よりリラックス効果が高まりそうですね。

 

また、湯船につかっていると、体が温まるので、血行促進効果があります。

お肌に栄養が行き渡り、代謝も上がるので、美肌に役立つのです。

体があたたまって毛穴も開くので、洗顔で汚れをしっかり落としやすくなります。

 

さらにはその後のスキンケアでも、美容成分が浸透しやすくなります。

 

良いことずくめですね。

 

そして、そんなメリットいっぱいの入浴効果をさらに高めてくれるのが、半身浴です。 

 

バスタイムをとことん活用するなら、半身浴がおすすめです。

半身浴にすれば、入浴時の心臓や肺への負担を軽くすることが出来ます。

だから老廃物を排出しやすくなるのです。

 

毎日は難しくても、週に数回は、湯船につかるよう、習慣づけたいです。

半身浴をするには、

 

34度~40度くらいのお湯

みぞおちくらいまでの湯量にする

 

のがポイント。

熱すぎるお湯は、半身浴には向きません。

 

また、湯量を心臓よりも下にすることで、長時間入浴しても、内臓に負担がかかりにくくなります。

 

半身浴にすると、身体の上半分は常に、お湯から外に出ていることになります。

だから、身体が冷えてしまうかもしれません。

 

それを防ぐために、肩からタオルをかけるなどすると、良いですね。

 

お風呂の温度を室温に近づけることも大切です。

お風呂をためるときには、わざとフタを開けて、浴室全体をあたためるようにすると良いでしょう。

 

どうしても温度が上がらない時には最後の手段、電気ストーブを脱衣所に持ち込み、ドアを開けながら放熱するのもアリです。

 

いずれにせよ、快適に半身浴できる環境をつくることが大切です。

半身浴は、繰り返しで体を温めていきます。

ぬるめのお湯に20分浸かり、15分程度休憩して、また浸かる。

これを繰り返します。

 

一番大切なのは、気持ちよく行うこと。

苦痛だったり、ガマンしないといけないようなら、方法を見直しましょう。

時間がたつのを時計とにらめっこ、なんて辛すぎますよね。

 

リラックスできる方法を自分で考えましょう。

 

たとえば、お風呂でできるパックをしたりするのも良いですね。

半身浴の間の20分を、ムダな時間を思わないような工夫です。

 

お風呂の中で行うストレッチでも良いでしょう。

お風呂の中だと、水圧の中でストレッチするので、お部屋でやるのとはまた別の効果が得られます。

 

雑誌や本を読んだり、好きな音楽を聞くのも良いですね。

 

ちなみに、お風呂に雑誌や本を持ち込むのなら、短編小説がおすすめです。

続きが気になって、ついつい時間オーバーしてしまうのを避けられるからです。星新一なんて、いいんじゃないでしょうか。

防水デッキや防水スピーカーつきの音楽装置なら、お風呂にも安心して持ち込めます。

 

4. お風呂でダイエット

 

寒い季節はお風呂が大好きになる季節でもあります。

 

湯船につかると、体を芯から温めることができます。

寝つきが良くなるし、不眠がちな人なら、お風呂に入るのを習慣化することで、改善できるかもしれません。

 

少なくと、睡眠導入剤を増やすよりは、ずっと健康的です。

 

しかしお風呂の良いところは、体を温められること、よく眠れるようになることだけではありません。

 

ダイエットにも効果があるんです。

 

とはいっても、お風呂に長い間使って、汗を出して、ダイエット! というわけではありません。

 

長くお風呂に入って、たくさん汗をかくと、体重が減っていたりするので、「ヤセた!」と思いがちですが、実はこれは、体の水分が抜けただけ。

水分補給すれば、すぐにもとに戻ります。

 

私がオススメなのは、身体の洗い方で行うダイエットです。

 

一日の汗や皮脂、汚れを落とすために、体は毎日洗うものです。

そのときに、洗い方を工夫することで、ヤセられるのなら、嬉しいですよね。

 

おすすめな方法をご紹介します。

 

女性は男性とは、脂肪の質が違います。

女性には、流動脂肪というものがついています。

この脂肪は、男性に比べて動きやすいという特徴があります。

 

ブラジャーをつけるときに、背中のお肉を前に持ってきて入れると、いずれ胸のお肉になる、という話を聞いたことはありませんか?

流動脂肪のお話、これと通じているのかもしれません。

 

お尻のお肉は、流動脂肪を語るときに、もっとも顕著な例と言えます。

下着にはお尻全体をすっぽりと包み込むものがおすすめです。

小さくて支える力の小さな下着だと、お尻のお肉が太ももに流れていってしまいます。

ついには、どこからがお尻? と思ってしまうような状態になるおそれが。

お尻と太ももの境があいまいになってしまいます。

 

これは、重力とも関連しています。

重力の力により、私たちの体は下に、下にひっぱられています。

 

だから、放っておくとどんどん下がってしまうのです。

体の洗い方に気を付ければ、流動脂肪をうまくコントロールできます。

 

すぐに劇的な効果は得られませんが、だんだんと上向きに変化していくかもしれませんよ。

お風呂で体を洗うときには、上に、上に洗うことを意識しましょう。

 

毎日これをしていくことで、徐々に変動していくはずです。

手足の先から、身体の中央に向かい、くるくると円を描くようにして洗っていきます。

 

お尻なら、太ももの部分に流れているお肉を、上にあげていくようなイメージです。

腕は、手先からはじめ、円を描きながら徐々に二の腕へと上がっていきます。

脇や胸に移動。

このとき、力を込めずに、優しく洗うようにしましょう。

 

上に持って言いたいと思うと、ついつい力が強めになってしまいます。

でも、強すぎる刺激は、お肌を傷めてしまうので、おすすめできないのです。

 

スポンジも硬いものよりは、柔らかいものを使うのがおすすめです。

手で洗うのがベストかもしれません。

 

 

5. お風呂の中で、これだけは避けたい

 

お風呂は一日のリラックスタイム。

一日の疲れが吹っ飛ぶ時間です。

 

半身浴をすれば、体をじっくり温められるので、より効果的になります。

血行が促進して、新陳代謝のはたらきが高まります。

 

だから、美肌効果が高まります。

 

老廃物が排出されやすくなるので、お肌がキレイに、イキイキしてきます。

体をじっくり温めると、寝つきもよくなります。

 

私たちの体は、一度体温が上がり、徐々に下がっていく過程で、眠りに入っていきます。

なので、お風呂で体を温めてあげると、眠りにつきやすくなり、ぐっすりと朝まで快眠できます。

 

翌朝のスッキリ感が違うのも、湯船につかってお風呂に入るだいご味と言えるかもしれません。

 

お風呂に入るときは、なるべく良い効果が現れるようにして入りたいものです。

 

次に挙げるようなことをしてしまうと、せっかくのバスタイム効果が半減してしまうので、避けたいところです。

 

熱すぎるお湯に入る

 

江戸っ子なみに熱いお風呂が好き、という人、多そうです。

熱いお風呂に入ると、体がジャーン! と温まるので、爽快であることは、たしかです。

 

しかし熱すぎるお湯は、皮脂膜まで落としてしまいます。

お湯には油分を落とす力があります。

 

なので、クレンジングのときには温かいお湯を使うのが基本です。

 

でも、熱すぎるお湯を使ってしまうと、メイク分や余分な皮脂だけではなく、お肌に必要な皮脂膜まで洗い流してしまいます。

 

お肌の乾燥が進み、カサカサになってしまいます。

また、熱いお湯だと、ゆっくりつかることが出来ませんよね。

せっかくのリラックスタイムなのに、もったいないです。

 

お湯の中でツボ押しする

 

これは一見良さそうに思えますが、違います。

 

お風呂の中でのツボ押しは、危険です。

 

お風呂の中は、外ではなく、水の中です。

だから水圧がかかってしまいます。

 

そんな中で、自己流のツボ押しをしてしまうと、かえって状況を悪くさせてしまう恐れがあります。

足が疲れてつらいときは、さする程度にしておきましょう。

さする程度でも、お湯の中なので、血行が促進されやすくなり、疲れもとれます。

 

体や髪を洗う温度と顔にかける温度を同じにする

 

これはゼッタイ、NGです。

顔には、体を洗うときよりも低い温度のお湯をかけるようにしましょう。

体の皮膚と、顔の皮膚の厚さは違います。

 

顔の皮膚のほうがずっと、薄いです。

 

その分刺激も受けやすくなります。

顔に体のときと同じ温度をかけてしまうと、皮脂が落ちすぎてしまい、乾燥がすすみます。

 

頭や体にかけたお湯の温度で、そのまま顔を洗う、なんてことは避けたいですよ。 

バスタイムは、汚れを落とすだけではなく、自分を磨くための大切な時間です。

だからこそ、メリットを受けやすい状態で入りたいですね。

ちょっとしたことに気を付けることで、バスタイム効果はグンと高まります。

お風呂にじっくりつかりたい季節だからこそ、キレイのためのケアもじっくり行えるのです!

 

 

肌の潤いを守る3つのバリア機能

美容

美肌にとって何よりも大切なのが、潤いです。

水分がたっぷりとあって潤いに溢れていると、肌は柔らかく弾力があり、透明感に満ちています。

 

また、潤いに溢れた肌は、外敵や有害物質を侵入させず、トラブルにも強いタフな肌でもあります

潤いを守ることは、美容以外にも健康にとっても大切なんですよ。

 

それでは、肌は一体どのような仕組みで潤いを守っているのでしょうか?

 

肌は3重のバリアで水分を保っている

 

肌を健やかに保つためには、肌の内部の水分が出ていかないようにしっかりとキープすることが大切です。

 

そのため、肌の一番上にある角層には水分を守るバリア機能が備わっています

 

水分をキープするためのバリア機能が次の3つです。

 

バリア1 皮脂膜バリア

バリア2 天然保湿因子バリア

バリア3 細胞間脂質バリア

 

肌は、3段階ものバリア機能を備えることで、厳重に水分の流出を阻止しているんですよ。

 

バリア1 皮脂膜バリア

 

まず、肌の表面の最前線で水分をガードしているのが、皮脂膜バリアです。

 

皮脂膜は皮脂や汗などが混ぜってできており、肌全体を薄くコーティングしています。

その薄さはなんと0.5ミクロンとも言われているんですよ。

 

ちなみに1ミクロンは、1mm1000分の1の厚さのことを現しています。

皮脂膜は想像できないほど薄いベールなのです。

 

皮脂膜は、潤いキープ力の5%程度を担当しています。

 

バリア2 天然保湿因子バリア

 

皮脂膜の下で肌の水分をしっかりキャッチしている第2のバリアが天然保湿因子バリアです。

天然保湿因子は、NMFとも呼ばれている成分で、角質の細胞の中にいます

 

体からたくさんの手を出して水分をしっかりと掴んでくれているんですよ。

なんと、天然保湿因子は自分の4倍もの重さの水分を捕まえているとも言われています。

 

天然保湿因子は以下のような複数の物質から構成されています。

 

・アミノ酸:約40%

・ピロリドンカルボン酸:約12%

・乳酸ナトリウム:約12%

・尿素:約7%

 

天然保湿因子は、潤いキープ力の15%程度を担っています

 

バリア3 細胞間脂質バリア

 

肌の潤いをがっちりキープしてくれている最強のバリアが、細胞間脂質バリアです。

なんと潤いキープ力の80%程度も担当しており、潤いのキープには最も重要な成分なんですよ。

 

細胞間脂質は、角層にある角質細胞の間を隙間なく埋めている成分です。

サンドイッチのように上下に積み重なっており、間に水分を挟み込んで閉じ込めてくれています。

このサンドイッチ構造はラメラ構造と呼ばれています

 

細胞間脂質には、次のような成分が含まれています。

 

・セラミド:約50%

・遊離脂肪酸:約20%

・コレステロールエステル:約15%

・コレステロール:約5%

 

3つのバリア機能を維持が美肌の近道

 

残念なことにこの潤いキープの3つのバリア機能は、加齢とともに減少してしまいます。

また、間違ったスキンケアや悪い生活習慣でもバリアに異常が出ます。

美肌を保つためには、この3つのバリア機能を維持するケアが大切なんですよ。

 

 

美肌を保つ、生理周期と合わせたスキンケア方法

美容

女性は生理周期によって、体調だけではなく肌質も大きく変わります。

しかし、肌質が変わってもいつもと同じ方法でスキンケアをしていると、さらに肌トラブルを起こしたり、美肌を保つのが難しくなります。

今回は、生理周期による肌の変化に合わせたスキンケア方法をご紹介します。

 

★生理周期と肌質の関係

 

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンがあります。

それぞれの特徴は次の通りです。

 

・エストロゲン

生理前にかなり減少し、生理が終わったあとに分泌が増え始めるホルモンです。

女性らしさを保つために肌や体に働きかける特徴があり、肌のハリ成分を増やして、みずみずしい肌にしてくれます。

 

・プロゲステロン

生理が始まる2週間ほど前から少しずつ増え始めるホルモンです。
妊娠しやすい子宮や体質に変える働きがあり、栄養や水分を体内に溜め込みやすくなります。

肌は、プロゲステロンの働きにより皮脂が多くなるので肌荒れしやすくなります。

 

2種類のホルモンは、生理周期に合わせて交互に優位性を変えています。
それに合わせて、肌質も変わるのです。

 

★エストロゲンが多い排卵期のスキンケアポイント

 

エストロゲンが多い生理後の排卵日は、美肌のためのスペシャルケアをする絶好の時期です。

肌の調子が良くなり、肌が美容成分を吸収する力もぐんと上がります。

このタイミングを逃さずに、美白ケアや保湿ケアなどを徹底すると、来月、再来月からの肌の状態が良い方に変わっていきます。

 

また、プロゲステロンが多くなっても、肌荒れを防ぐこともできます。

できれば、シートマスクなどを使ってさらに、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる努力もしてみましょう。

 

新しい化粧品を試したい人は、この時期に試すのがベストです。

生理前に向かって少しずつエストロゲンが減っていき、排卵期に入ると、肌質が悪くなる人とそのまま調子がいい人の二つのタイプに分かれます。

 

肌質が悪くなる人は、刺激を受けて肌荒れをしないように、乳液やクリームなどでしっかり肌のバリア機能を高めてあげましょう。

肌質が良いままの人は、引き続き、美容成分が浸透させるためのスキンケアを続けていきましょう。

 

★プロゲステロンが多い黄体期のスキンケアポイント

 

プロゲステロンの分泌が増える黄体期に入ると、皮脂の分泌が多くなるため、肌荒れやニキビが起こりやすくなります。

皮脂が増えることで毛穴も開きやすくなるので、化粧崩れも目立つようになります。

また、皮脂によって毛穴に汚れが溜まりやすくなるので、クレンジングや洗顔も徹底しなければいけません。

 

この時期のスキンケアのポイントは、毛穴に汚れを残さないことと徹底した保湿です。

 

この時期にスキンケア方法を誤ってしまうと、後々の肌質にも悪影響を及ぼすので気をつけなければいけません。

蒸しタオルを使って毛穴を開かせてから、クレンジングや洗顔を行うようにしましょう。

また、いつもよりも化粧水や乳液によるスキンケアには力を入れるようにし、保湿成分が含まれた美容液も使って、保湿を徹底しましょう。