コラーゲンが地球で初めて誕生したのは、原生代後期の全球凍結後(6億~8億年前)と考えられています。
コラーゲンの産生には、大量の酸素の供給が必要ですが、全球凍結以前は、コラーゲンを作り出せるだけの高濃度の酸素が地球に蓄積されなかった、ということなのです。
そのため、それまでの生物の進化は単細胞生物までに留まっていました。
そして、全球凍結の状態が終わり、急激な気候変動の影響で、大量に酸素が作られ、地球に蓄積したのです。
この影響により、単細胞生物がコラーゲンを作り出す事に成功し、細胞同士の接着に利用され、単細胞生物の多細胞化が促進された、ということです。
今日に見られる多細胞生物(動物・植物・原生生物・真菌類)は、全て、このコラーゲンの生産に成功した種の子孫である、と考えられています。