湯たんぽ、カイロ、電気カーペットは、冬の寒さを和らげてくれる便利なものです。
でも間違った使い方をすると、低温やけどを起こしてしまうことも。
低温やけどにならないためにも、暖房器具を使用する時には注意が必要。
低温やけどが起こってしまう原因と注意点についてご紹介します。
★低温やけどってどんなもの?
低温やけどとは、やけどの一種。
やけどと言うと、炎や熱湯など高温のものでやけどすると思っている方が多いことと思います。
でも、温かいと感じる程度の低温でも、やけどを起こしてしまうことがあるんです。
低温やけどの特徴は、皮下組織からダメージを受けるところ。
そのため、表面上はそれほど傷ついていないように見えても、内部はダメージを受けて傷ついています。
痛みも感じにくいため、気づかないうちに酷くなってしまうことも。
酷くなると、水泡ができたり、皮膚の細胞が壊れたりしてしまいます。
★低温やけどになる原因は?
低温やけどは、体温より高い温度~60℃くらいの温度に接触することで起こります。
60℃のものだと1分間。
50℃のものだと3分間。
42℃のものだと6時間接触することで、低温やけどが起こると言われています。
42℃だとお風呂の温度として利用することもあり、体温よりも少し高い程度なので、低温やけどを起こす恐れがあるとご存知ない方も多いようです。
★低温やけどを起こさないために注意したいこと
湯たんぽやカイロなどを使用する時には、直接肌に触れないようにしましょう。
巾着袋に入れたり、ハンカチやタオルなどにくるんだりして使用するようにしてください。
長時間同じ位置に当てないようにすることも大切です。
肌に当たる場所をずらしながら使用することをオススメします。
密着させて圧迫するのも避けるようにしましょう。
暖房器具を使用する時には、肌の状態を時々確認するようにしてください。
湯たんぽなどを睡眠時に使用する時には、特に注意が必要です。
低温やけどは痛みをあまり感じないため、睡眠中だと低温やけどに気付けません。
そのため、寝ている間に低温やけどが進行してしまうんです。
睡眠中に湯たんぽを使用したい場合には、お湯のように時間とともに自然に温度が下がっていくものや、タイマーを使用するようにしましょう。
湯たんぽやカイロなどを使用中に肌が赤くなったり熱いと感じたりしたら、すぐに肌から離すようにしてください。
暖房器具は使用方法をきちんと守り、肌の状態をチェックしながら使用するようにしてくださいね。