肌に合う化粧品の見つけ方
お肌に合う化粧品でスキンケアをすれば、肌の状態は、すごく良くなります。
でも、その「肌に合う化粧品」が、なかなか見つからなかったりしますよね。
あるいは、肌に合っていないと気付かないで、使い続けてしまい、肌トラブルを招いてしまうパターン。
自分のお肌に合う化粧品の見つけ方を知っていれば、このような失敗をしにくくなります。
毎日使っているものだと、なんとなく安心してしまうものです。
新しい化粧品を買って、最初に使うときには多少緊張するものです。
「肌あれしちゃったらどうしよう・・・」「大丈夫かな・・・」と、思ってしまいます。
でも、1日、2日、1週間使い続けてみて、なんともなくなったら、もう安心してしまいます。
ましてや、1年2年、5年という長いスパンで使い続けている化粧品ならなおさらです。
その化粧品に対する信頼度は、ゆるぎないものとなるでしょう。
しかし、この信頼が、逆にトラブルを招いてしまうかもしれないのです。
結論から言うと、肌に合う化粧品というのは、年齢によって変化していくものです。
だから、何年間も使い続けいて、問題がなかった化粧品でも、ある日を境にそれがトラブルの原因になってしまうこともあるのです。
だからこそ、「化粧品をいつ替えるべきか」ということを考えながら、使うようにしましょう。
たとえば、空気の乾燥を感じたとき、しみやしわなどを発見してしまったとき、そんなときは、今使っている化粧品を見直すタイミングです。
ここ最近、何となく肌の調子が悪いな、と感じたら、それは今使っている化粧品が合わなくなってきたせいかもしれません。
化粧品を替えると決めたら、次に「新しい化粧品を探す」という難関が待っています。
今使っているものは合わないとして、じゃあ、どんな化粧品なら合うのか。
どんなものなら合わないのか。
これを判断するのは、難しいです。
もちろん、肌が真っ赤になったり、カサカサしてしまうようなら、合わないことは一目瞭然です。
とにかく、使用を中止し、適切な処置をしましょう。
特に敏感肌の方は、化粧品選びでこういう体験をする機会が多いかもしれません。
最初に使って、どのような変化が出るのか、細心の注意が必要です。
でも、肌トラブルが起こるわけでもなく、「なんとなく好みに合わない」「なにかが物足りない」という不満点を指して、合わないと定義することもできます。
あなたの肌が感じた「気付き」ですから、大切にしたいものです。
合う、合わないを判断するときは、表面の感触だけではなく、しっかりなじませたあとの肌状態も確認したいものです。
理想は、赤ちゃんのようなもちもちのお肌です。
表面がもちもちで、触ると手が吸いつくような柔らかさと弾力があるお肌を目指したいです。
そんな肌にしてくれる化粧品を探すには、まず自分のベストな肌状態を確認します。
お風呂に入った直後のお肌は、血色が良く、湯気に包まれてしっとりしています。
テカリとは違うつややかさです。
この肌を自分の肌としてキープしていくことを目指しましょう。
肌に合う化粧品はどのようにして決める?
お肌に合う化粧品を使えば、今ある悩みを解消しやすくなるし、自分にとってベストな肌状態を保ちやすくなります。
自分のベストな肌状態とは、ゆっくりとお風呂につかり、出てきた直後のお肌を言います。
お風呂あがりに、鏡で自分のお肌を確認してみましょう。
まず、血色がいいです。
そして、蒸気にさらされていたので、お肌がしっとりしています。
テカリとは違う、しっとりさです。
この肌状態を常に保たせてくれるもの、というテーマで、自分に合う化粧品を探します。
化粧品選びをするとき、気になるのがライン。
いろんな化粧品メーカーは、クレンジング、化粧水、美容液、乳液という、スキンケアのフルコースでラインをつくっています。
このラインをトータルで使うと、それぞれの役割を最大限に果たすことができるよう、設計されています。
これには、研究者たちが日々研究をしたりして、緻密な計算を行っています。
だから、迷ったら、ラインで選ぶのもありです。
別々のラインから、バラバラに化粧品を選ぶよりも、ラインで使ったほうが、美容効果は高くなります。
どちらにしようか迷っているラインがあるなら、まぜこぜにしないで、まずはどちらか一方を、ラインで使ってみましょう。
そして、その次にもうひとつをラインで使ってみます。
これで、両方を比較すると、スキンケアの効果を確かめやすくなります。
もちろん、単品使いに全く効果がない、というわけではありません。
例えば、「次はあのラインを使ってみようかな」と思っていたとします。
そして、今使っている化粧品のラインのうち、化粧水だけなくなってしまいました。
ほかのものはまだ残っている。
そういうときに、新しいラインの化粧品だけ買い求めてしまうと、たしかにバラバラにはなります。
でも、全部が一斉に終わることなんてないわけです。
だから、そういうときは、随時チェンジしていくのもオーケーでしょう。
化粧品をミックスして使ったとしても、「危険な化学反応が起こるわけではありませんので、ご安心を。
ただし、配合成分によっては、効果が半減してしまうこともあります。
たとえば、ビタミンCが、他の化粧品成分に作用し、効果を抑制してしまうことがあります。
気になるようなら、メーカーに相談してみると良いでしょう。
新しい化粧品を試すときには、サンプルやお試しセットも活用したいです。
いきなりフルボトルで購入してしまうと、お肌に合わなかったり、期待する効果が得られなかったりしたときに、困ってしまいます。
そんなときに、サンプルを活用すれば、使いきりなので、費用も低く抑えられ、次へのチェンジもしやすくなります。
雑誌やパンフレットなどを見ても、知識は得られますが、実際に使ってみたときの使用感は、つけてみないとわからないものです。
サンプルやお試しセットは、どんどん活用したいです。
お試しセットは、通常よりも割安に提供されていることが多く、お得です。
トライアルセットを使って自分に合う化粧品を探す
今使っている化粧品が、お肌に合わなくなっていると感じたら、新しい化粧品を探さないといけません。
でも、化粧品はある程度の値段がするものです。
クレンジング、洗顔料、化粧水、美容液、クリームと、トータルでフルボトルを購入してしまうと、合わなかったときに、費やしたお金がムダになってしまいます。
だから、トライアルセットをどんどん活用しましょう。無料でもらえるサンプルなら、なお良いです。
サンプルは、試してみることを目的に作られています。
これは具体的に、2つの内容が含まれています。
①お肌にトラブルが起こるかどうか確かめる
②化粧品をつけたときの感触を実際に確かめてみる
サンプルは1回~2回の使いきりで、すぐになくなってしまいます。
だから、「サンプルを使ったくらいで、お肌に合う、合わないは分からない」という意見もあります。
それはある意味正しいです。
効果が出るのは、やはり2週間~1ヶ月くらいは使い続けたあとだからです。
新しいものを使うときは、期待感が高まるものです。
でも、1回使っただけで、ずっと悩みだったシミが、すぐに消えた! なんてことは、起こりません。
そんな速攻性があるのなら、逆に不安です。
それはそれでこわいです。
サンプルを使ったことで得られる実感としては、
「翌朝の肌がつるんとした」
「肌がしっとりしている」
という翌日の効果です。
あるいは、つけてみてすぐ肌トラブルが出るかどうかの確認ですね。
効果をしっかり確かめたいのなら、トライアルセットがおすすめです。
2週間~1ヶ月の長いスパンで、試すことができます。
値段も、通常よりもかなりリーズナブルに設定されています。
シリーズで売られていて、ポーチが無料でついてきたりするのも、うれしい点です。
新しい化粧品の効果をじっくり検証したいのなら、複数のトライアルセットに申し込んでみましょう。
トライアルセットやサンプルを使うときは、タイミングも重要になってきます。
どんなものでも、初めて使うときは、未知のものです。
体や肌が付かれているときに、そうした未知の門をつけてしまうと、正確な判断ができなくなってしまうこともあります。
特に肌が不安定になりやすい生理前に、サンプルを使うのはやめましょう。
正確な効果を判定できなくなります。
旅行先にサンプルをどっさり持参する人もいますが、これも感心しません。
旅先はハイテンションになっていて、普通の状態とは違います。
そんなときに、初めて使う化粧品のオンパレード、なんてことになってしまうと、正確な判定はできなくなります。
なるべく肌や体調が良いときを選び、付属の説明書もしっかり読んでから、試すのがいいですね。
化粧品を選ぶときは、機能だけではなくて、香りとか、ボトルの見た目とか、スキンケアタイムを楽しくさせてくれるような要素も重要視したいです。
使うときも楽しみながら使いたいもの。
ストレスなくスキンケアできれば、それだけキレイに近づきやすくなります。
基礎化粧品の適量を知る
いつものスキンケア化粧品、どれくらいの量を手に取っていますか?
全ての基礎化粧品には、「適量」が示されています。
これは、どのくらい使ったらいいのかを示す目安。
よく、「サクランボ1個くらい」とか、「パール1つ分」などと書かれていますよね。
こうした「適量」は、最大公約数的な「適量」で、目安にはなりますが、あなたのオンリーワンの適量ではありません。
しわやたるみ、くすみのない美肌をつくるためには、あなただけの適量を知る必要があります。
例えば、雑誌の料理のレシピ通りに料理をつくったとしましょう。
お醤油は大さじ2、みりん小さじ1、など、それぞれの分量が記載されています。
レシピ通りにきっちり計って加えて味付けをしていったけれど、なんだかちょっと、納得いかない味になった。
そんな経験はないでしょうか?
つまり、味覚には個人差があるため、適量通りに作ったとしても、自分にとってベストな味になるとは限らないのです。
レシピの適量は、個人差を考えず、あくまで「だいたいの人が満足できる量」という意味でしかないのです。
まあまあの味にはなるかもしれませんが、「美味しい」とうならせるような味には、なかなかならなかったりします。
そこまで高めるには、自分の好みに合ったプラスαが必要となってくるのです。
基礎化粧品でも、これはまったく同じです。
メーカーが示す適量通りに作ったとしても、なんだか肌状態が納得いかない。
そういうときは、「適量」が「適量」でない可能性があります。
化粧品のパッケージや取扱説明書に書かれている適量が、適量でないとき、自分にとっての適量に変えるには、量を増やすか、減らすかの2つの選択肢があります。
メーカーが示す適量に満足がいかないのなら、適量を中心として、少しずつ量を増やしたり、減らしたりして、自分のお肌が一番満足する水準を見つけましょう。
ひたすら、試し続けるのです。
それでは効率が悪い! というなら、コツもあります。
クレンジングや洗顔などの適量探しは、洗うタイプの化粧品となります。
自分の適量を選ぶときは、たいていの場合、「適量」は少なすぎるパターンが多いです。
まずは「適量」より少し、多めにとるようにしましょう。
少なめにしてしまうと、肌のすべりが悪くなり、こすったりして肌を傷つけてしまいます。
また、泡立ちが十分でなくなr、逆に肌に負担をかけてしまうことにもなりかねません。
クレンジングや洗顔の泡を、肌にすりこんでしまわないように、肌が直接、肌に触れない量をとって、泡立てるようにしましょう。
少なすぎるよりも、多すぎるほうが安心です。
その代わり、すすぎはきちんと行うようにしましょう。
たっぷりのクレンジングをつけてしまい、洗いをざっとすませてしまうと、石けん分が残って、肌への負担になってしまいます。
洗うよりも、すすぎのほうに、より長い時間をかけるべきです。
そのとき、鏡を見ながら、石けん分が残らないかチェックするようにしましょう。
化粧水や美容液の適量を知る
毎日何気なく行っているスキンケア。
適量でやっていますか?
適量というのは、基礎化粧品のパッケージや取扱説明書に書いてある「適量」ではありません。
「さくらんぼ1個分」とか、「パール1個分」などという風に、書かれていますよね。
これではありません。あなただけの、あなたにとっての適量のことです。
パッケージや取扱説明書に書かれている「適量」は、だいたいの人が、そこそこ満足でいる量、という意味です。
あなたにとって、ベストな効果をもたらしてくれる適切な量、というわけではないのです。
肌にはそれぞれ、独自の肌質があります。
同じ量を塗っても、人によって、多すぎたり、少なすぎたりするのです。
せっかくの美容成分でも、その人にとって少なすぎれば、効果は最大限発揮されません。
逆に多すぎると、油分過多になって、テカテカになったり、栄養の摂りすぎで吹き出物が出てしまうかもしれません。
その意味でも、自分にとって適量を知ることは、大切なのです。
化粧水や美容液、クリーム、乳液など、スキンケアにはいろいろな化粧品を使うものです。
それぞれで、適量を塗布したいものです。
自分にとっての適量を知るためには、パッケージや取扱説明書の「適量」を基本に考えます。
まずは適量の半分に減らしてみましょう。
そして、少しずつ、お肌が満足するまで、量を増やしていきます。
そうすることで、あなたにとっての適量が分かります。
化粧水で言うと、まず適量の半分を塗布します。
サクランボ1個分と書かれているなら、サクランボ1/2個分にとどめます。
そして、少しずつ、お肌が満足する状態まで量を増やしていきます。
そのときに大切なのは、それぞれのステップで、十分な時間をとる、ということです。
化粧水を塗布したら、次の美容液に進む前に、数分待ちます。
この数分間で、肌の状態が落ち着きます。
そしたら、次の美容液に進みます。
このようにして使っていくと、前に使ったアイテムが十分に浸透した後で、その次の段階の適量を知ることができます。
化粧品の適量をテストするときだけではなく、スキンケアをするときはいつでも、この「次のステップまでの数分待ち」を実行していきただきたいです。
この方法が、お手入れを効果的にします。
どんな基礎化粧品でも、この方法で行えば、3日~1週間くらいで、自分自身の適量に巡り合えます。
こうした方法は、面倒に思えるかもしれません。
でも、自分にとって最適なお手入れの方法を知るためには、面倒でも手間がかかっても、自分のお肌で確かめながら行うのが一番なのです。
たとえば、プロの美容部員のところに行って、顔を見せれば、すぐに適量を指摘してくれるわけではありません。
自分のお肌の感触に従う。自分に向き合っていく。
これが、自分のお肌にとって、一番いい方法なのです。
大切な自分のお肌のことだからこそ、人に頼らず、自分でベストな方法を見つけてあげたいものですね。