
おすすめ温泉宿
温泉は、効能のあるお湯につかってリフレッシュできる上、ステキな旅館で最高のひとときを過ごすのも大きな楽しみですよね。
源泉選びとおなじく、迷ってしまう宿選び。
まずは源泉を選んでから、自分に合う旅館を選ぶのがセオリーです。
おすすめの温泉宿をご紹介しますね。
★草津温泉の宿
群馬県にある温泉です。
草津温泉は、関東随一の湯どころです。
湯もみショーを見るのも楽しいですよね。
「草津よいと~こ、一度はおいで~」という草津節とともに、湯もみショーが行われたりします。
また、草津温泉は宿屋や土産物屋がとても多いのが特徴。
お風呂上りに浴衣姿で探索しましょう。
・つつじ亭
つつじ亭は、5000坪の広大な敷地にある旅館。
こんなに広いのに、部屋は10部屋しかないんですよ。
広大な自然林を、野手あふれる庭に作りこんでいます。これは贅沢!
露天風呂、貸切風呂、露天風呂付客室があります。
露天風呂付の離れ家を選べば、静かでプライベートな空間で、くつろげます。
料金は1名様28,800円~。
・ホテル一井
こちらはホテルです。
草津温泉の中心にあるホテルです。
大きくそびえたつホテルからは、街の象徴である湯畑も見渡すことが出来ます。
大浴場露天風呂で、源泉が違うのも特徴です。
それぞれで違う泉質を楽しめるんですね。
料金は、1名様9,200円~です。
★登別温泉の宿
北海道の温泉です。
登別温泉は、「温泉のデパート」とも言われています。
9種類の泉質があり、湯量も豊富。世界的にも珍しい温泉地なんです。
札幌から1時間前後で到着するので、アクセスもいいです。
もちろん洞爺湖など、豊かな自然に溢れる場所で、観光も楽しめます。
・望楼 NOGUCHI 登別
これぞラグジュアリー、という印象のホテル。
全室がスイート、展望風呂付きです。
館内には、共同の露天風呂もあります。
また、エステや岩盤浴もあるので、スパリゾートのように楽しむことが出来ます。
源泉かけ流しを楽しめるホテルでもあります。
温泉に行くのなら、一度は泊まってみたい、リッチな気分を味わえるホテルです。
料金は1名様28,300円~。
・ホテルまほろば
山間の豊な緑の中にあるホテルです。
雰囲気のある景色の中で入る露天風呂は最高。
効能豊かな4源泉を31の多彩な浴槽で楽しむことが出来ます。
すべてを制覇するのも楽しそうですね。
屋内風呂にも入れます。
また、温泉かけ流しを用意している宿です。
料金は1名様8,600円~です。
★湯布院温泉の宿
大分にある温泉です。
「東後富士」とも呼ばれている、美しい由布岳のふもとにある温泉地です。
同時に、文化の町でもあります。
若いアーティストのギャラリーや、オシャレなレストランなどが点在しています。
また、英国製クラッシックカーの観光乗り合いバス「スカーボロ」にはぜひ乗ってください!
・亀の井別荘
由布岳のふもと、金鱗湖畔にある、民家風離れ客室の高級宿です。
夕食に豊後牛や地鶏などを使った豪華な和懐石を味わえます。
草津温泉について
草津温泉は、日本で最も有名な温泉のひとつです。
関東に住んでいる方なら、すぐそばにあるので、気軽に行きやすいですよね。
日帰り温泉だって、可能です。
草津温泉の泉質は、基本的には酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性温泉)です。
pHは2前後。
つまり、酸性に傾いた泉質と言えます。
白根山の山頂に近くなるほど、含有成分が多くなります。
反対にpHは低くなります。
効能としては、神経痛・筋肉痛・関節痛・皮ふ病・五十肩・うちみ・くじき・病後回復期・疲労回復・健康増進・慢性婦人病・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症など。
お湯が飲める温泉、なんてのもありますが、草津温泉はpH2で、酸性度が強いで、飲用には向きません。
その代り、お湯につかることでさまざまな効能をもたらしてくれます。
草津温泉には、「時間湯」という習慣があります。
時間湯は、江戸時代から伝わる、独自の習慣です。
草津温泉の源泉のほうは、とてもお湯が熱いです。
それに、刺激が強い酸性泉です。
なので、長時間使っていると、体調を崩してしまうかもしれません。
そこで、「湯長」が号令をとり、3分単位で入浴する、というのが時間湯です。
独自の温泉療法ですね。
温泉地に行く楽しみとして、「はしご湯」があります。
いろんな湯船につかって回る、という楽しみです。
でも、草津温泉でのはしご湯はおすすめできません。
酸性が強いので、かえってお肌がボロボロになってしまうかもしれません!
草津温泉は、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉という種類です。
これは酸性泉と硫黄泉、硫酸塩泉、塩化物泉の4つの源泉の効能を持っている、という意味です。
1回入ると、4度の効能が得られる、というわけですね。
草津温泉に入るときには、サッと入ってサッと出ることを基本にしつつ、健康を手に入れたいものです。
草津温泉と同じような泉質を持つ温泉では、蔵王温泉、須川温泉、登別温泉などがあります。
草津温泉は高温です。なので、温度変化が急激になります。
特に、寒い季節に温泉に入りに行くときにはなおさらですね。
心臓への負担をなるべく少なくする入り方で入浴しましょう。
まず、被り湯をしてから、足元をつけ、ゆっくりと入浴しましょう。
草津の温泉には、硫黄が多く含まれています。
温泉の効果を長持ちさせるために、入浴後は真湯を浴びないようにしましょう。
草津温泉は、昔ながらの純和風の温泉街、というイメージがあります。
歴史のある温泉場だからです。
しかし、最近では、旅館というよりスパリゾートのようなところで、入らせてくれることもあったりします。
モダンなイメージになってきてるわけです。
旅館だけではなく、ホテルもたくさんあります。草津で初めて「ホテル」という名を付けた草津ホテルは、芸術家の片岡鶴太郎美術館の運営をするなど、観光名所にもなっている場所です。
草津温泉の楽しみ方
草津温泉は、有馬温泉や下呂温泉と並ぶ、日本三名湯のひとつです。
温泉の自然湧出量も非常に多いです。
毎分32,300リットル以上の温泉がわき出しており、日本一の量があります。
この豊富な湯量を生かし、さまざまな旅館、温泉施設がつくられています。
そうした場所では、ぜいたくな源泉かけ流しを楽しめます。
景色も素晴らしいです。草津白根山、本白根山などがそびえたち、彩り豊かな風景をつくっています。
温泉の質量ともに優れている上に、自然にも恵まれています。
観光地としてはこの上ないです。
関東に住んでいる方なら、よく利用している方も多いのではないでしょうか。
草津温泉には、代表的な厳選が6つあります。
そのうちのひとつ、湯畑は、毎分4,000リットルのお湯が沸き出しています。
草津温泉のお湯はとても熱いです。
その温度を自然に冷ますために、7本の木樋を通らせ、最後に滝となって流れ落ちるようになっています。
湯けむりが立ち上がり、圧巻です。
お湯に入りながら滝を眺められるなんて、ぜいたくですね。
湯樋の底には「湯の花」が沈殿しています。
これも。おみやげとして人気です。
湯樋のまわりには柵がありますが、この柵を見ると、字が書き込まれているのがわかります。
実はこれ、草津温泉を訪れた有名人の名前が刻まれているんです。
自分の好きな有名人の名前があるかどうか探すのも、楽しそうですね。
期間限定で、夜間にライトアップされたりもします。
昼間だけではなく、夜も温泉が楽しめるんですね。
湯滝を見るために、草津温泉を訪れる、という人も多いです。
湯滝ももちろんですが、湯畑の滝の流れを見下ろすように、湯滝の燈篭があり、これも観光名所になっています。
この石燈篭は、文政13年(1830年)からある、歴史ある燈篭です。
伊勢太々講中の人たちによって寄進され、不動堂の常夜燈として利用されてきました。
この石燈篭は、芸術家のインスピレーションを高めるほどの力があります。
日本画の巨匠、川端龍子がこの石燈篭を見感動し、「霊泉由来」という作品をつくりました。
これは、川端氏の出世作となりました。
近年の話では、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」で、この湯の音が使われています。
このことで、注目度が上がりました。観光客の撮影スポットとしても親しまれています。
草津では「湯もみ」が欠かせません。
草津温泉の源泉は51度~94度と言われています。
とても熱いですよね。
とても、そのまま入浴できません。
かといって、水をくわえると、温泉成分が薄くなってしまいます。
そこで、用いられているのが湯もみです。
湯もみすると、水を使わずに厳選の温度を下げられます。
幅30cm、長さ180cmの板を使い、20~30分かけてお湯をかき混ぜます。
このときのリズムを取る歌が「草津湯もみ唄」です。
現在では、湯もみが行われる機会は減りました。しかし熱の湯では、観光客向けに毎日公演をしています。
別府温泉
別府温泉は、さまざまな泉質があるのが特徴です。
単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅-鉄泉、硫黄泉、酸性泉、モール泉、ラジウム温泉など。
別府八湯の中で、地域によっても泉質が変わるんです。
たとえば、別府温泉なら単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、モール泉、亀川温泉なら単純温泉、塩化物泉、ラジウム温泉(人工)というような具合です。
別府温泉は、飲むことでも効能が得られます。
宿によっては、飲湯できる場合があります。
飲むと胃腸・肝臓に良いと言われています。
どの湯に漬かるかによって、効能も変わってきます。
それぞれの泉質で、効能も異なるためです。
たとえば、単純温泉なら、神経痛、筋肉痛、関節痛など。
二酸化炭素泉なら、高血圧、動脈硬化、切りキズなど。
塩化物泉なら、切りキズ、やけど、慢性皮膚炎、美肌などです。
もう少し詳しくみていきましょう。
.
★単純温泉
.
単純温泉とは、泉温25度以上で、温泉1kg中の溶存物質の含有量が1g未満の温泉を言います。
成分の種類はさまざまなんです。
同じ単純温泉と分類されていても、泉質がまるで異なっていることもあるんです。
単純温泉は、含有量が少ないです。
それはつまり、体への刺激が少ないということでもあります。
刺激の強い泉質だと、すぐに出ないと肌が荒れてしまったりするのですが、単純温泉なら大丈夫です。
子どもからお年寄りまで、誰でも楽しめます。
そのため、単純温泉は「家族の湯」とも言われています。
泉質は中性~背酸性泉にならない程度の酸性で、pH8.5未満。
無色透明、無味無臭です。
主な効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疾後回復期、疲労回復、健康増進などとなっています。
.
★二酸化炭素泉
.
二酸化炭素泉は、炭酸ガスが溶け込んでいるお湯のことです。
炭酸ダイエットがはやっていますよね!
洗顔を炭酸水にしている、なんて有名人の話しも聞きます。
お肌に良いことがありそうです。
また、炭酸には、代謝を上げる効果があります。
動脈硬化や高血圧に効果を発揮するので、「心臓の湯」と呼ばれています。
二酸化炭素泉に入ると、炭酸ガスの泡が肌に当たり、刺激を受けて、血行が高まります。
炭酸ガスははじけてしまうとなくなってしまいます。
なので、なるべく吹き出し口近くに行くようにしましょう。
そこなら、炭酸が多く出ています。
ただし、お湯がとても熱いことがあるので、注意しましょう。
効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疾後回復期、疲労回復、健康増進、不妊症、婦人病、更年期障害、リュウマチ、高血圧、動脈硬化、切り傷、火傷など。
温泉選びをするときには、それぞれの泉質と、それぞれの効能も考えて選ぶと、楽しめそうですね。
別府温泉の楽しみ方
別府温泉といえば、まず思い出すのが「別府地獄めぐり」です。
1945年に地獄めぐり遊覧バスが始まって以来、長い歴史があります。
このときに、日本で初めての女性バスガイドが誕生したのは有名な話です。
日本初の女性バスガイドは、村上アヤメさん。
当時はテレビなどにも出て、紹介されていたんですよ。
今なお叫ばれている、女性の社会参加の先駆者です。
遊覧バスは、別府温泉の父と言われる油屋熊八(あぶらや くまはち)が設立した亀の井遊覧自動車(今の亀の井バス)から生まれました。
別府は、遊覧バスや流山文学などの発祥の地。
温泉はもちろん、カルチャーの町としても知られているんです。
というわけで、別府温泉に行ったらまず楽しんでほしいのが、別府地獄めぐりです。
海地獄→鬼石坊主地獄→山地獄→かまど地獄→鬼山地獄→白池地獄→血の池地獄→龍巻地獄の順にまわっていきます。
鉄輪温泉付近に点在する別府地獄組合の地獄めぐりです。
本当の地獄をめぐるわけではないので、ご安心を!
泉質もいろいろあって、見ごたえがあります。
共通観覧券が利用できたり、ガイドの話を聞いたりして、楽しく廻れます。
ちなみに、亀の井バスの定期観光バスでは、ガイドが七五調で解説します。
なんとも粋ですね!
海方面から別府を楽しむこともできます。
スパビーチから別府タワー、そして開門温泉という流れです。
別府は海と隣接する町。
海風を楽しみ、景色を楽しみながら、リフレッシュできるんです。
スパビーチに行くと、近くに別府タワーがあるので、ぜひ登ってみて。
ライトアップされた夜景はロマンチックで素敵です。
海側から東に、温泉街に行くと、開門温泉があります。
開門温泉には「マナー張り紙」が名物です。
別府は流山文学発祥の地でもあります。
温泉でリフレッシュしたら、流山文学流れの地で、知的な体験をするのも楽しそうです。
東別府駅から北西に、300mいくと、中島橋の南側に、共同浴場「浜脇温泉」があります。
また、複合温泉施設「湯都ピア浜脇」もあります。
温泉で健康になりたいのなら、おすすめのスポットです。
温泉医学や運動生理学に基づき、それぞれの体力・健康状態に合わせた入浴ができるんです。
ここにある広場は、別府温泉発祥の地です。
国道10号線を北上し、流山通りの信号を左に行くと、流山通りにあります。
その先が、流山文学発祥の地です。記念碑があるので、一度訪れてみると良いでしょう。
せっかく温泉に行くのだから、温泉以外にも、いろいろ楽しめる場所を見つけたいですよね。
温泉でリフレッシュできるので、ほかの旅行のときよりも、観光を楽しめるはず。
たまの旅行だからこそ、知的な体験をいっぱいしたいですね。
もちろん、旅館で美味しいお料理を食べるのも大きな楽しみです。
お湯につかって、観光も楽しみ、最後は惜しいお料理を食べる。
温泉旅行は、温泉以外にも、楽しみがたくさんあるのです。